送り火という言葉を知っている人はどれだけいるでしょうか。送り火はお盆に行われる行事の一つですが、生まれてから死ぬまで送り火という行事を経験したことがない人も多いですよね。
実際に送り火をやるから準備してくれと言われてもやったことがない人からすれば
「送り火ってどうやればいいの?」
と思ってしまいますが、そもそも送り火とはどういった行事なのでしょうか?
本記事内容としては
送り火の内容と送り火の時期や日にち、執り行うべき時間帯や行う上での注意点などについて解説していきたいと思います。
では先ず、送り火の意味と内容について解説していきますので、是非とも参考にしてみてくださいね。
目次
送り火とは何か?
送り火という言葉。知っているようで詳しくは知らない。そんな感じですね。送り火とは何か?と聞かれても明確に「こうだ!」と言える人は少ないような感じがします。
ある程度歳を取っている人は言えるかもしれませんが、まだ若い世代の人たちには送り火の明確な定義を説明することは難しいかもしれません。
送り火とは
お盆の行事の一つであり、あの世から帰ってきたご先祖様の魂、霊魂を再びあの世へと送り返す行事のことになります。
玄関の前で行われるものから敷地内の庭で行われるものまで、送り火のやり方は各家庭や地域によってさまざまなものがあります。
また大規模なものでは山の送り火と海の送り火というものに分けられており、それぞれ地域ごとにどういった送り火を行うかで差があるようです。
山の送り火で有名なものでは、京都五山の送り火と奈良の高円山大文字送り火が有名です。
海の送り火としては「灯篭流し」などがそれに当たります。
家庭内で気軽にできる送り火などは上記の写真で行うタイプの送り火になります。
次は送り火の時期について解説していきたいと思います。
送り火の時期はいつにやる?
送り火の時期はいつ行うかについてですが、
送り火そのものはお盆の行事であり、あの世から現世へと戻ってくるご先祖様を再びあの世へと送る行事ですのでお盆の最終日に行うのが良いとされています。
家庭によっては送り火などを行う習慣がない家庭もありますが、必ず行わなければならないものではありません。
あくまでも送り火はご先祖様を悼んで行う行事ということですね。
送り火の日にちや時間帯は?
送り火の日にちや時間帯については2018年度であれば
日にち的には最終日の8月15日に行うのが良いでしょう。
特にこの日にしか行わなければいけないという決まりもないので、15日が忙しければ16日に行っても問題ないと思います。
また、時間帯については特にこの時間帯に行わなければいけないというような決まり事などもありません。
宗教的な行事としては特に決まり事や規則はありませんが、各家庭によっていつに行うのかなどの決まりはあるかもしれないのでその辺りは確認してみてくださいね。
送り火を行う上で注意することとは?
送り火を行う上で注意することとは何があるでしょうか。
送り火を行う上での宗教上特に注意する点等はありませんが、送り火を行う上でのマナーや注意点などをいくつかお伝えしたいと思います。
火が燃え移らないようにする
当たり前ですが送り火を行う上で火の取り扱いには十分に注意しましょう。間違っても送り火の最中に火が周囲に燃え移ったりなどすることがないように注意してくださいね。
午後の日中は避けたほうが無難
時間帯の話になりますが、8月のお盆の季節は炎天下の真っただ中ですので、枯れ草火災など火を焚いているときに燃え広がってしまったという事故が多いので、日中の気温が特に高くなる午後は送り火などは行わないようにしたほうが無難かと思います。
礼儀と常識や真心を忘れないようにする
当たり前かもしれませんが、これも大切なことです。送り火を行う時は最低限の礼儀や真心を忘れないようにしましょう。
送り火を行っている最中は両手を合わせて、心の中で(また、来年のお盆に遊びに来てくださいね)という御持て成しと感謝の言葉を忘れないようにしましょう。
間違ってもめんどくさい心情などを言葉に出すようなことはしないように心がけましょうね(^^;)
まとめ
【送り火はいつにやる?時期や日にち、時間帯や行う上での注意点など】
の内容は以上になります。
如何だったでしょうか。
送り火の内容としては実にシンプルですが、送り火をお盆で行っても良いし行わなくても良い。
お盆という行事の最中にご先祖様が返ってくると信じている人もいれば信じていない人もいるのでその辺りは、各家庭やその人次第になってしまいますが、
送り火などは特に難しい制限もなく、どの家庭でも気軽に行えるお盆の行事です。
今年は少し趣向を変えたいと思った時には手軽にできてピッタリな行事ですので、いつものお盆にマンネリ感を感じているときなどは、ご先祖様に気持ちよくあの世へと帰っていただくという意味も込めて家の伝統行事に取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。