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そうめんの色付きの意味って?

普段私たちが何気なく食べているそうめん。

現代社会ではそうめんは物心つく前から暑い季節が来れば普通に食卓に並ぶ、うどんや

そば、ラーメンと同じくらいポピュラーな食べ物です。

 

ポピュラー過ぎてほとんど印象に残りませんが、色付きのそうめんに関してはどこかで覚えているような気もしますね。

色付きそうめんって深い意味がありそうだけど、特に何も考えていない場合は

 

色が綺麗で見た目も華やか

 

くらいにしか思っていませんよね。

 

実は色付きそうめんって、何気に奥が深かったりします。

色付きそうめんについて色々調べてまとめてみました。

五色そうめんの五色の理由。色付きそうめんを食べる意味や歴史的由来についても調べてみると、普段の私たちの生活とは違った側面が見えてくることが分かりましたので

 

色付きそうめんの理由や意味とは何か解説していきたいと思います。

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そうめんの色付きの意味とは?

そうめんの色付きの意味ってなんでしょうか。

色付きのうどんや蕎麦、ラーメンなどは無いけれど、色付きのそうめんってどこか記憶の片隅に存在していることってありませんか?

はっきりとは思い出せないけど、これまでの人生の記憶の中でどこかで食べたり目にしたりした覚えは少なからずあると思います。

 

そうめんの種類といえば、私たちが普段食べている

白いそうめんと色付きのそうめんがあります。

 

これらのそうめんで色分けされているのには何か意味があると思いますが、

 

そうめんの色付きの意味は

 

彩を華やかにする

 

という意味もありますが、

そもそもは

 

七夕と深い関係がある

 

のが主だった理由のようです。

 

そもそものそうめん自体が平安時代に中国から日本に伝来し、無病息災を願うために宮内庁が行っている七夕などの祭事や儀式などに頻繁に用いられていました。

色をつける意味は区別をつけるのが目的?

色付きそうめんとして知られている五色そうめんは

 

生まれた当時は本来の白色に加えて

 

濃紺は高菜

赤は紅花

黄色はクチナシ

緑はクチナシと高菜

で色付けされています。

 

現在は少し着色素材が変わりましたが、人工物は一切使っていないことが公表されていますね。

 

また、現代社会では「そうめん」以外に「ひやむぎ」という名前の呼称がありますね。

そうめん自体は小麦粉を水で練って乾燥させたものであり、うどんやラーメンなどと原材料は変わりません。

ひやむぎにしてもそうめんと原材料は同じで、製法もほとんど違いはありません。

ちなみにひやむぎとそうめんは見た目はそっくりで、ひやむぎはそうめんの別名かと思いきや全くの別物になります。

 

また、ラーメンやうどんは太さも異なりますし、うどんとそうめんでも太さは全く違いますが、そうめんとひやむぎでは太さはほとんど同じです。

 

原材料も見た目も同じ、太さも同じではそうめんとひやむぎの区別がつかなくなってしまいますね。

なので、そうめんに色をつけだした理由は「ひやむぎ」と区別するためではないか?

と言われています。

また色付きそうめんを導入後はひやむぎとの差別化が見事に成功して、そうめんの売れ行きも増していきました。

 

近年は、これを真似ての事かは分かりませんが、ひやむぎにも色付きのものを導入するようになりました。

 

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五色そうめんが生まれた理由と歴史的由来とは?

差別化を図るだけでなく五色そうめんはただそれだけの理由で生まれたわけではなく列記とした誕生の理由と歴史的な由来もあります。

現在では五色そうめんの色の意味など特に深くは考えられていませんが、二百年以上前の江戸時代に五色そうめんが定着して広まる決定的な出来事がありました。

 

それが

参勤交代の時代に貢物として始めたのが始まり

 

朝廷への貢ぎ物として五色そうめんを献上したのがはじまり

と言われています。

元々は愛媛県松山市の郷土料理

 

また、五色そうめんが生まれた理由としては

1635年 江戸時代の歌舞伎役者である八代目の市村羽左衛門の娘が椿神社という神社に参拝したのがきっかけです。

椿神社とは現在の愛媛県松山市居相町に点在している伊豫豆比古命神社のことになり、通称「お椿さん」と呼ばれています。

市村羽佐衛門の娘が家内安全と商売繁盛を願って椿神社に参拝した時に境内で五色の糸が下駄に絡まったそうです。その後市村羽佐衛門の娘はこれを

 

「お椿さんの啓示」

と判断し、父親である市村羽佐衛門に「五色そうめんを作ってみてはどうか」と提案し、それが五色そうめんが開発されるに至るきっかけになりました。

その後愛媛県松山市の郷土料理の一つとして名前が上がるほどになっていったようです。

 

また、参勤交代で五色そうめんを献上するとその美しさに五色そうめんの噂はたちまち各所に広がりました。

朝廷へも貢物として五色そうめんを献上したところ

「美麗五色は唐糸の如く美し」

と朝廷側に絶賛されたことが決定打になって全国津々浦々にまで広がっていく流れとなりました。

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まとめ

「そうめんの色付きの意味!五色そうめんの理由や歴史的由来を解説」

については以上になります。

実は、色付きそうめんは何か意味があるんだろうな…

 

的には物心ついたころから時折考えていましたが、ここまで深い理由があるなんて思いもしませんでした(^^;)

 

五色そうめんは地元の愛媛県の方であれば常識かもしれませんが、愛媛県以外の方からすれば松山市の郷土料理だったという事実すら知ることもほとんどないのかも。

ひとえにそうめんといっても先人の様々な苦労や試行錯誤のアイデアが詰まっており、私たち現代人はその恩恵に預かれることに感謝しなければいけませんね。

また、そうめんだけではなく日常生活で疑問に思ったことや興味を持ったことを調べてみると、古き先人の普通に生活しているだけでは知り得なかった足跡や軌跡を垣間見ることができるかもしれません。

小さなことかもしれませんが、そういった小さなことの積み重ねを一つ一つ積み上げていくことで自分自身の見識も深まり、人生がより豊かなものとなっていくんでしょうね。

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