お月見にはススキを使うことがある種の定番になっていますね。
お月見には月見団子とススキが欠かせませんが、お月見にススキを使うことの意味とは何でしょうか?
特段ススキを使う必要性を感じない。
ススキを使う意味ってあるの?
そういった疑問を抱く人も少なくないと思います。
かくいう私もススキをどうして使わなければならないのか疑問を感じていますし、別にススキでなくても他の植物でもいいし、月見団子だけでもいいのではないか?
と思ったりしますね。
本記事内容としては
お月見にススキを使う意味
お月見でのススキの由来や使用目的
ススキの飾り方や本数
などについて解説していきたいと思います。
では、先ずはお月見にススキを使う意味と由来について触れていきたいと思います。
目次
お月見にススキを使う意味と由来は?
お月見にススキを使う意味やその由来とは何でしょうか?
お月見にススキを使用するのは今や伝統の一つであり、そのことに深い疑いを持つ人は少ないですが、お月見にススキを使用する意味については、お月見の風習に深い関係があります。
お月見の意義としては五穀(米や麦などをはじめとする穀物)や野菜などの作物の豊作や豊穣を願う行事です。
お月見にススキを使う意味や理由についてはこの五穀豊穣が少なからず関係していると言われています。
お月見にススキはあくまでも代用品?
お月見にススキを使うということは今では当たり前のように定着していますが
そもそもはお月見にはススキを使う風習はありませんでした。お月見においてはススキはあくまでもとある植物の代用品でしかなかったのです。
その植物とは稲の穂。稲穂になります。
お月見の意義としては五穀豊穣で作物の豊作を願う行事なので、五穀の代表とも呼べるお米の稲穂こそがお月見には相応しい。
古来よりそう考えられてきましたが、お月見は8月の十五夜と9月の十三夜の主に二回機会があります。
しかし、お月見には稲穂を用意することは難しいのです。
農薬など収穫技術が発達した現代ならまだしも、江戸時代などには稲穂を用意することは容易なことではなかったのですね。
ましてや稲穂は重要な年貢の源とも呼べるものなので、おいそれとお月見に使用することもできなかったと思われます。
お月見でのススキの使用目的とは?
お月見でのススキを使用する目的としては、8月の十五夜の月見にはススキはハギとともに飾られてきました。
しかし、ススキは稲穂の代用品かと思われがちですが、ススキはススキ独自のパワーと使用する上でのメリットが存在します。
ススキには魔除け効果がある
お月見においてはススキを飾ると魔除けの効果があるとされています。これは主に沖縄県で信じられている話ですが、ススキの花を結び合わせて環を作ってお月見の場に飾ると魔除け効果があるとされています。
またこれ以外にもススキは古来の時代から魔除け効果以外にも神様の依代と言い伝えられてきました。
野原や河川の片隅にひっそりと生えているススキは、その一本一本が神様が現実世界に顕現した姿と信じられており、とても御利益があるものと大切にされてきたのですね。
最初はススキは稲穂の代用品と考えられてきましたが、ススキをお月見の場に飾ることはある意味では神様を飾るとも考えられます。
ススキはお月見以外でも重宝されていたという事実
ススキは神様の依代としてお月見では欠かせないものとされていますが、古来よりススキは神様が内側に宿っているとされており、ススキの内側に空洞ができているのはその為だと信じられてもいます。
また、五穀豊穣を願うというお月見の意義以外にもススキは家の庭や、畑や田んぼの周囲に植えられるなどされてきました。
これは、ススキ独自の魔除けの効果があるというご利益の元、神様に自分たちの家や田んぼの稲穂や畑の作物を災いから守ってほしいという願いを込めて植えられてきたとされています。
現在でもススキが生えているのはその名残であり、地域の村々を見渡すとススキが河川や田んぼの片隅に残されています。
そういった風習が今も深く根付いているのです。
お月見のススキの飾り方と本数は?
お花見におけるススキの飾り方と本数についてですが、
先ずは本数から言いますと
基本的に1本だけど実際のところは何本でも問題ありません。
特にお月見でススキの本数は何本でなければならないという明確な基準や作法などもありません。
ですので、家族の数だけススキを飾っても良いし、数に関してはその各家庭においてバラバラなようです。
次に飾り方についてですが、
これについては細長い花瓶などを使うとすすきを飾る際は安定します。
七夕で使用するのは以下のような花瓶ですね。
主に神事や仏事に使用する花瓶をそのまま併用するのが望ましいかと思います。
仏用として使用できる花瓶を使ったほうが、本格的にお月見などを行いたい場合は雰囲気も出ますね。
お月見や七夕、その他仏事において使い回すのもアリだと思います。
まとめ
【お月見にススキの意味!由来と使用の目的や飾り方や本数なども解説】
の内容としては以上になります。
如何だったでしょうか。
お月見にススキと使う理由や意味、由来としては
ススキは元々は稲穂の代用品
それ以外にもススキは魔除けの効果があり神様の依代として古来より重宝されてきた。
といった事実があるようです。
また、ススキをお月見で使う際にも明確な数の決まりや作法などもなく
魔除け効果や神様が宿っているという言い伝えもあり、非常に使い勝手が良い植物になります。
ススキ自体はどこにでもあり、手に入れることは比較的容易だと思いますので、月見団子やススキを用意しての本格的なお月見を開催してみるのも楽しいですね。
では、以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。