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お彼岸という言葉と行事はどれくらい一般社会に浸透しているのでしょうか?

 

お彼岸の時期といえば春と秋ですが、

お彼岸は主に春分の日と秋分の日の前後一週間くらいの期間で行われます。今時、どれだけの人が春分の日や秋分の日にお彼岸を執り行っているのでしょうか。

お盆の時期にお墓参りをするのは先祖が家に帰ってくるという由来があるので、お盆の時期にお墓参りをするのは理解出来ますが、なぜお彼岸の時期にお墓参りをしなければならないのでしょうか。

お彼岸の時期にお墓参りをするとなるとお盆も含めて合計3回になりますが、そこまでしてお彼岸の時期にお墓参りする意味については知らない人も多いと思います。

お墓参りをする以上、ご先祖様に対する供養が前提ですがお彼岸で先祖を供養する意味や由来についても解説していきたいと思います。

また、お彼岸というだけで漠然と墓参りをするよりも、その意味をしっかりと捉えたうえで墓参りをする方がお彼岸に参加する意義も、お彼岸で使用するお供え物の種類も変わってくるでしょう。

本記事では主に

お彼岸の意味

お彼岸でお墓参りをする意味

お彼岸でご先祖様を供養する意味と由来

 

大まかにこの3点について解説していきたいと思います。

では、先ずはお彼岸の意味から解説していきます。

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お彼岸の意味とは?

そもそもお彼岸にお墓参りをするということですが、本記事のテーマにもなっているお彼岸の意味とはどういった意味があるのでしょうか?

お彼岸とは「極楽浄土」という意味があります。

お彼岸は元々は「彼岸」という仏教用語であり、「向こう岸」という意味です。

現世の向こう岸か、三途の川の向こう岸か、詳しいことは不明ですが、この「向こう岸」という言葉をさらに深く考察すると「極楽浄土」という言葉が出てきますので

お彼岸は極楽浄土という意味になります。

 

また、お彼岸という言葉は仏教の発祥の地である古代インド、アーリア語に属する言語であるサンスクリット語で「パーラミター」の漢訳である「到彼岸」という意味を指していることから、彼岸に至るという意味からして「向こう岸」と同じ意味だと判断することができます。

お彼岸は仏教用語で詳しく説明すると

「煩悩に満ちた世界である現世において此岸(しがん)から離れて修行を積むことで煩悩から解放される。煩悩から解放された人間は行く行くは悟りの境地である新しい世界(彼岸)に到達する」

というちょっと難しくてその辺りはよく分かりませんが、そういった意味が込められているのです。

 

お彼岸は仏教の世界ではそのような認識で考えられていますが、

現代の日本のようにお彼岸にお墓参りを行っている国での場合は、上記のように、修行を積んで悟りを開いて煩悩を介抱して新たなる世界を切り開くという解釈はされていません。

むしろ、日本においてお彼岸とは、お彼岸の時期である春分の日や秋分の日に各寺院で行われる彼岸回と呼ばれる行事・法要でご先祖様を供養するという趣旨で行われていますので、仏教用語でのそもそもの意味が異なっているのです。

お彼岸の期間中に実践する風習について

お彼岸の期間中にそれぞれ1日ごとに実践する風習という物が存在します。

さすがに、ここまでしっかりと実践している方はごく稀だと思いますし、その内容についても熟知している人は少ないと思いますが紹介していきたいと思います。

お彼岸は正式名称としては彼岸会(ひがんえ)と呼びます。

こちら側の現世の呼び名は此岸(しがん)といい、向こう側の世界、すなわち極楽浄土をはじめとするあの世は彼岸と呼ばれ区別されています。

現世である此岸(しがん)は「生死」と「涅槃」

あの世である彼岸は「迷い」と「悟り」

の世界であると言われていますが、仏教用語としてのお彼岸の趣旨としては、修行を積むことによって煩悩から解放されて新たな世界を切り開くというものですが、その為の修行を「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼び、徳を積み重ね実践することを指します。

その風習として主に以下の6つが挙げられます。

 

布施

見返りを求めない心を養い、金品だけでなく様々な施しを行うこと

持戒

ルールをしっかりと遵守し秩序を保つこと

忍辱

辱めや困難に耐える心を養うこと

精進

不断の努力を絶やさず行うこと

禅定

心を乱されず、また乱されないように努めること

智慧

物事の表面上しか見ず、しっかりと真実を見定める目と心を養うこと

 

以上の6つを、お彼岸の期間それぞれ春分の日と秋分の日の6日間にわたって、一つずつ実践する風習が取り決められてきました。

では、次はお彼岸の期間について解説していきます。

春と秋のお彼岸の期間はいつまで?

お盆の期間は、前述しましたが主に春分の日、秋分の日を中心に前後一週間にかけてお彼岸の期間が設けられています。

2018年の場合では

春分の日が3月21日

秋分の日が9月23日

になりますので、以下のような期間になります。

    年    彼岸入り  春分の日(中日)    彼岸明け
   2018年    3月18日    3月21日    3月24日
    年    彼岸入り  秋分の日(中日)    彼岸明け
   2018年    9月20日    9月23日    9月26日

春分の日、秋分の日を挟んだ前後3日間に

彼岸入り、彼岸明けの期間が設けられていますね。

主に祭事を執り行うのは中日である春分の日、秋分の日になります。

 

お彼岸を執り行う月日はその年によって変わっていきますので、春分の日、秋分の日のどちらも前後一週間の間に行うと覚えておきましょう(^^♪

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お彼岸でのお墓参りをする意味とは?

お彼岸でお墓参りをする意味とはどういった意味があるのでしょうか?

そもそもお彼岸は仏教の世界ではお墓参りをするということではありません。

そう、お彼岸でお墓参りをするという風習は日本独特のものなのです。

他の仏教徒が多い中国やインドなどの仏教発祥国ではお彼岸でお墓参りなどは行いません。

では、なぜ日本では当たり前のように毎年お彼岸になるとお墓参りをするようになっているのでしょうか?

 

お彼岸の時期にお墓参りをする意味としては、あの世とこの世が最も近づく日がお彼岸の前後一週間だと言われているからです。

また、お彼岸は亡くなったご先祖様とあなた自身の距離が最も近くなる日と考えられてきました。

そして、極めつけはお彼岸の中心である春分の日と秋分の日は太陽が真西に沈む日と呼ばれています。

お彼岸の意味である極楽浄土は西の彼方にあると言われているので、太陽が真西に沈む日である、春分の日と秋分の日はこのお彼岸である極楽浄土に最も近い日なのです。

だからこそ、この春分の日と秋分の日のお彼岸の期間中にお墓参りをした方が良いと言われている所以なのです。

 

お彼岸で先祖を供養する理由や由来は?

お彼岸でご先祖様を供養する意味としては、春分の日と秋分の日が単にご先祖様とあなたとの距離が近づく日というだけではなく、春分の日と秋分の日の意味も深く関係しています。

春分の日と秋分の日のお墓参りの意味とは?

お彼岸でお墓参りをする意味としてはご先祖様の供養が根底にありますが、春分の日と秋分の日とではそのお墓参りの内容も少々異なってきます。

春分の日においてはのお墓参りの意味とは

自然を称え、愛し、生き物を大事にする

 

という意味があり、

 

秋分の日においてのお墓参りの意味とは

ご先祖様をはじめとする自分自身が存在する礎となった祖先を敬い、これまでに亡くなった人をしのぶ

という意味があります。

今の自分が存在する一つ一つの事象に感謝するという日本人らしい考え方ですね(^^♪

また、豊作や無病息災、ご先祖様を崇拝するという日本独特の文化が影響として現れていますね。

 

お彼岸と先祖との関係とは?

お彼岸の時期はお盆のようにご先祖様が家に帰ってくる時期ではありませんが、お彼岸はご先祖様を供養し、今の自分たちがあるこの状況に深く感謝をするという趣旨が込められています。

そして、ご先祖様が亡くなった後も自分たちを見守っていてくれている感謝を伝える期間であり、ご先祖様と時塗んたちの距離が最も近づく日にお墓参りをするとご先祖様にその思いが届きやすいと信じられています。

また、お彼岸はお盆と同様に極楽浄土に住まうご先祖様と現世に生きる私たちが1年の間に交流できる数少ない期間とされているので、日頃の感謝と礎を築いてくださったご恩を込めてお供え物をして、ご先祖様に古き昔の味や食べ物を味わっていただくという趣旨もあるようです。

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まとめ

【お彼岸の墓参りの意味は?供養する理由や由来、先祖との関係も解説】

の記事の内容としてはいじょうになります。

 

如何だったでしょうか。

 

お彼岸と一口に言っても、実に奥が深いイベントですね。

単純にお墓参りだけをするという認識でお彼岸を迎えるのと、しっかりとお彼岸でお墓参りをする意味や趣旨をとらえてお彼岸に臨むのとではまったく見えている世界が異なってくると思います。

今現在の日本でお彼岸でお墓参りをしている人が全体のどれくらいいるのか分かりませんが、日本古来から行われている伝統行事ですので、大切にしていきたいですね。

お盆でもないのにどうしてお彼岸にお墓参りをしなければならないのか?

お彼岸でのお墓参りの意味について疑問に思ったなら、今一度本記事の内容を見返していただければ幸いです。

では、以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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