ユリという花には、外見が綺麗という点だけではなく以外にも厄介な要素を孕んでいるようです。
ユリには毒などはありませんが、ユリの花を触っていると必ずと言っていいほど手に花粉がついてしまいますね。
手に付着する分には洗って落ちますし、洗って落ちなくとも新陳代謝などによっていずれは皮膚ごと剥がれていきます。
ユリの花粉で最も厄介なのが衣服に付着した場合。
ユリの花粉の性質上、衣服に付着した花粉を落とすことは非常に困難と言われています。
また、条件反射などの反応や身体の癖によって、付着した花粉をその場でゴシゴシと擦ることはNGとされています。
お気に入りの服が花粉で汚れてしまって、全然落ちないしどうやって落としたらよいのか分からない(´・ω・`)
などということはユリの季節になってくると日本全国では日常茶飯事なのではないでしょうか。
単純に洗濯して落ちるのであれば、これほど大きな問題にはならないと思いますし、ユリの花の花粉自体が何らかの落ちにくい性質を持っているんでしょうね。
しかし、一見しつこいユリの花粉も方法によっては簡単に落ちてしまうことも分かっています。
特別な機材や洗剤などは必要ではなく、誰でも手軽に取り組める方法によって簡単に落とせる種類の花粉でもあるのです。
本記事の内容としては
ユリの花粉に関することや衣服に付着した場合の注意点と対処法に加えて、ユリの花粉の簡単な落とし方について解説していきたいと思います。
目次
ユリの花粉はなぜ落ちにくいの?
そもそもユリの花粉はなぜ落ちにくいのでしょうか。
それはユリの花粉の性質が関係しています。ユリの花粉の主成分は脂質類なので、脂質類は粘着力が強く、おまけに吸水性です。
ユリの花粉は粘着力が強い理由は花の蜜を集めにくる昆虫の体に付着しやすいようにし、最終的には受粉させるためにあります。
また、ユリの花粉は染料に使われるほど強い色素力も持ち合わせています。
ですので、一度花粉が衣服に付着してしまうと、強く色素沈着してしまいます。結果としてそう簡単に落とすことができなくなるわけです。
また、ユリの花粉が付着した場合適切な対処法を知らないがために、ほとんどの場合は花粉を落とすことができずにそのまま色素沈着してしまいます。
そういったことにならないためにも、なるべくなら適切な対処法を知っておく必要性があるわけです。では、次はユリの花粉が衣服に付着した場合のやってはいけない注意点について解説していきたいと思います。
ユリの花粉が衣服に付着した場合の注意点は?
ユリの花粉が衣服に付着した場合の注意点についてですが、衣服に花粉が付着してしまうと何も知らない分、条件反射的に素手で払い落としてしまいますね。
ちなみに
手で払い落とすといった行為
水で洗い流す行為
濡れたタオルや雑巾で拭く行為
は厳禁です。
特に手で払い落とすなどの行為はやってはいけません(^^;)
一番最初の「手で払い落すといった行為」についてですが、前述しましたがユリの花粉は脂質類ですので、払った手でさらに被害を広げてしまう結果になりかねません。
また、人間の手にもある程度の皮脂が含まれており、それがユリの花粉と悪い意味での相乗効果を生んでしまいます。そうなると花粉が付着した場所から更に広がる結果になり、逆に色素が衣服に定着してしまうのです。
次に水で洗い流す行為についてですが、水を使用することで花粉を取り除けると思いがちです。しかし、水を使うことで花粉が繊維の奥深くまで入り込んで逆にシミとして定着してしまう結果になりますので、水で洗い流す行為もNGになります。
当然ながら洗濯してしまうという行為も同じように水で洗い流す行為になりますので、確実に落とせるシミでない限りは安易に洗濯機で洗うことは控えたほうがよろしいでしょう。
また、濡れ雑巾やタオルなどで擦る行為も、手で擦る場合と水を使う場合のダブルパンチになってしまいますので、余計に被害を広げるだけで効果はあまりありません。
注意すべき点は以上になります。何も知らない状態だからこそやってしまいがちなパターンを紹介しました。
以上のような方法を取ってしまうと花粉が繊維の奥深くまで入り込んでしまうので、そうなってしまうと取り除くのは非常に困難を極めますので注意してくださいね。
では、次にユリの花粉の対処法としての落とし方や、簡単な落とし方についても解説していきたいと思います。
ユリの花粉の対処法としての落とし方!簡単な方法は?
ユリの花粉の対処法!簡単な落とし方はいくつかありますが、主に以下の方法が便利なのでお伝えしていきますね(^^♪
直射日光に当てて取る方法
もし、花粉を中途半端に落としてしまい色素が沈着してしまった場合に有効な方法です。
紫外線には色素沈着を落とす効果があります。紫外線に長時間当てることで衣服に残されたシミなどの色素沈着を落とすことができますので、ユリの花粉以外でもどうしようもないシミに困っている場合は一度快晴の日に長時間直射日光に当ててみましょう。
ただし、直射日光に長時間当てると日焼けなどの衣服の色あせが起こるかもしれませんので、その点は気を付けましょう(^^;)
被害が広がらずに表面の花粉を取る方法
色素が衣服の繊維の奥まで入り込むような二次被害を起こさないようにするためには表面の花粉を落とさなければいけません。
それには先ずは表面の花粉を乾燥させます。次にティッシュペーパーや柔らかい歯ブラシや布、粘着テープなどで花粉の表面を綺麗に払い落とします。ただし、粘着テープを使用するのは一つに一度までとしてください。
花粉がついた粘着テープで再度衣服の花粉を取ると意味がなくなってしまうので避けてくださいね(^^;)
また、クリーナーなどの掃除機で乾燥させた花粉を吸い取るのも効果的です。また、コンプレッサーのエアーなどのジェット噴射で乾燥させた花粉を落とす方法も有効な方法になります。
ただし、これらの方法を取る場合はあまり衣服に強度をかけ過ぎないようにほどほどの強さで行うなど、衣服を傷めないような注意が必要です。
無水エタノールや除光液を使って落とす
ユリなどのしつこい花粉のシミや色素沈着を落とす方法としては無水エタノールや除光液を使用するという方法もあります。
無水エタノールは油性のシミを落とす効果を秘めているアルコールの一種でもあります。除光液には脂溶性のシミや成分を溶かす性質を持っているアセトンが含まれています。
これらの無水エタノールや除光液を上手に使うと労せず花粉やその他のしつこいシミや色素を落とすことができます。
使用方法としては花粉のシミや色素が沈着した部分の下にタオルなどの下敷きになるようなものを敷きます。それを敷くことによって無水エタノールや除光液が落としたい部分以外に移らないようにするためです。
次に無水エタノールや除光液を染み込ませた布やティッシュを使って、シミが沈着している部分を優しく叩きます。染み込んだ無水エタノールや除光液を下のタオルに移しながらシミが薄くなっていくまで同じことを繰り返せばいいわけです。
ユリの花粉の対処法と簡単な落とし方については以上になります。
まとめ
【ユリの花粉の落とし方!衣服に付着した場合の対処法や簡単な方法は?】
の内容としては以上になります。
ユリの花粉はその性質上、一度誤った方法を取ってしまうと完全に落とし切るのは困難を極めますが、衣服に花粉が付着した場合、その場は思いとどまって上記の方法を使えば簡単に落とせます。
もし、万が一ユリの花粉によるシミや色素沈着がどうにもならない場合は、クリーニング店に相談するなどの手段を取るしかありません。
クリーニング店に持ち込む場合はユリの花粉で汚れてしまった旨はしっかり伝えるとともに、水洗いは厳禁などドライクリーニングでクリーニングしてもらうように依頼しましょう。
また、ユリの花粉によるシミ落としの実績があるかなども事前に電話で確認するとともに、衣服のサイズやシミの範囲や大きさによっては料金も変わってくると思うので事前に見積もりなどを摂るという細かな行動も忘れないようにしてくださいね。
クリーニング店に持ち込むのは最後の手段になりますが、家などの室内でユリの花を飾る場合は事前に花粉が付着している部分を布などで拭き取って花粉が衣服につくことがないようにあらかじめ対策もしておきましょう(^^♪