寒い時期には必ずと言っていいほど食べるおでん。
気温が低下し温かいものが恋しくなる秋や冬にかけては、おでんを食べる家庭も多いと思います。
おでんは昔から庶民に親しまれてきた料理であり、日本人の中には鍋よりもおでんの方が大好きという方も珍しくありませんね。
おでんも鍋料理の一種ですが、ちくわや大根、厚揚げなどの定番の具材を入れるだけでなく、その地域独特の具材もミックスさせることによって地域や場所によって異なる様相や味わいを見せてくれる
正に型に囚われない千差万別な料理です。
今でこそコンビニで24時間365日販売されているおでんですが、昔はおでんといえば寒い時期に食べる料理という色合いが強く、それこそ手軽に食べられるものではありませんね。
また、駅前通りなどに居を構えるおでんの屋台などは趣もあり、おでんを食べるという楽しみをより一層引き立ててくれます。
現在では、どの家庭でも気軽に作られているおでんですが、その中身は各家庭によって様々。
当然料理をする手順や具材を入れる順番などもバラバラです。
また、おでんを作る上で絶対に外せないのが具材を入れる順番ですね。
おでんという料理は一見簡単そうにも見えますが、そこには想像以上の工夫と手間がかけられています。
このおでんの具材の順番次第でおでんの味が180度変わってしまうと言っても過言ではありませんね。
本記事の内容としてはこのおでんの具材の順番や入れるタイミングという点にフォーカスを当てていきたいと思います。
また、地域ごとに変わるおでんの具材の変わり種やおでんの簡単なレシピなどもまとめてみました!
では、先ず最初におでんの具材の順番と入れるタイミングについて解説していきたいと思います。
目次
おでんの具材の順番はどうする? 入れるタイミングは?
おでんの具材を入れる順番やタイミングですが、普通はどういった具材から先に入れるのか考えてみましょう。
おでんは鍋料理?煮込み料理?
まず、おでんの定義についてですが、おでんは鍋料理でもあり、煮込み料理でもありますが、厳密に言うと煮物料理に分類される料理と定義されています。
ですので、先ずおでんの具材を入れる順番としては
煮汁が染み込みにくい食材から入れる
という要素がセオリーですね。
当たり前ですが、煮汁が染み込みやすいものを先に入れてしまうと、後から入れた染み込みにくい食材の味もおでん本来の味わいは反映されません。
ですので、おでんの具材を入れる手順やタイミングとしては、味が染み込みにくい食材から先に入れるようにして、最後に短時間で染み込む食材を入れるようにしてバランスを取ることが重要です。
おでんの具材の順番として一番目に入れる食材
おでんの具材の順番として先に入れる食材にはどういった食材があるでしょうか。
まず、味が染み込みにくい食材としては硬い食材があげられます。
先に入れるべき食材としては以下の物を入れるとよいと言われています。
大根
牛すじ
卵
ニンジン
タコ
厚揚げ
こんにゃく
硬めの肉などのたんぱく質系の食材
じゃがいもなどの芋類
基本的にこれらの食材に共通する点としては、全体的に硬めで味が染み込みにくいという点が共通しています。
卵などはそれほど硬くはありませんが、味が染み込みにくい食材ではあります。
また、大根などは一番最初に入れて煮込んでおかないと大根に味が染み込まずに、芯のところだけ色が変わっていない場合もあります。
その場合は大根特有の硬さが気になります。また、味も染み込んでいないことも相まっておいしさ半減ですね(´・ω・`)
また、最初に入れる目的としては味を染み込ませるだけでなく、食材本来が持つ硬さや癖を和らげて食べやすくしてあげるというものがあります。
特に牛筋などは、とても硬いので食べやすくするためには長時間煮込む必要があります。
おでんの具材の順番として二番目に入れる食材
おでんの具材の順番として二番目に入れる食材としてはどういったものを入れればいいのでしょうか。
おでんの具材の順番で二番目に入れるべき食材は以下になります。
結びしらたき
がんもどき
ちくわぶ
きんちゃく
昆布
これらの食材は、一番目に入れる食材と比べて味が染みやすく、食べごろのタイミングが来るまでそれほどっ時間がかからない食材になります。
調理が簡単という点においては扱いやすい食材かもしれませんが、最初に入れると煮込み過ぎて柔らかくなったり煮崩れしてしまうという難点もありますので、なるべく硬いものは硬いもので、比較的柔らかめな食材は柔らかめな食材とで
分けて入れることが重要ですね。
おでんの具材を入れる時間の目安やタイミングは?
先に入れる食材と後に入れる食材をご紹介しましたが、これらの食材を調理のどのタイミングで入れればよいのか解説していきたいと思います。
まず、おでんの調理時間の目安としては
具材を入れてから45分~60分くらいが目安になります。
一番目に入れる味が染み込みにくく硬めの食材は
ダシが出来上がってからの一番最初のタイミングで入れてください。
次に、二番目に入れる比較的味が染み込みやすい柔らかめな食材は、
一番目の食材を入れてから30分ほど経過してから入れてください。
そして、そのまま45分~60分が経過するまで煮込み続けます。
また、おでんはあまり長時間煮込み過ぎるとよくないので、
60分が経過したら一旦火を止めてお鍋を冷まして、食材に味を染み込ませるという工程を取ります。
大根などの硬い食材に味を染み込ませるためには数時間は置いておかなければいけないので、おでんを食べる時間帯としては夜ご飯あたりだと思いますので、
午前中いっぱいでこれらの処理を終わらせておけば、おでんも食べごろになりますよ(^^♪
では、続いておでんで使用される一風変わった具材をご紹介したいと思います。
おでんの変わり種の材料をご紹介
おでんの変わり種の材料としては色々なものがあります。
おでんは日本人にとって江戸時代などの昔から食べられてきた庶民の生活に深く根付いた料理です。
また、先ほども申し上げたように地域によってはおでんは様々な様相や味わいを見せてくれます。
おでんで使われている具材としては、一般的に定番となっているおでんやちくわぶ、卵といった食材だけでなく普段の私たちの観点からはあまり想像できないなじみの薄い食材も盛んに使われているのです。
本項目では、地域ごとに一風変わったおでんの変わり種食材をご紹介していきたいと思います。
北海道
北海道となると日本の他の地域と比べて気候などが別世界そのものなので、その地域独特のおでん種があります。
主に北海道では
山菜(ワラビ、ゼンマイなど)
魚介類(タラの切り身、白子やカニ)
ホタテ貝やつぶ貝などの貝類
などの食材を使用する傾向にあります。
東北地方
東北地方も北海道同様に豪雪地帯なので、その地域独特の食べ物がおでん種として使用されています。
ちくわ、かまぼこなどの練り物類や練り物を揚げた食材
海の幸を使用した魚介類
関東・東海・中部地方
はんぺんをはじめとする練り物類。
静岡県に関しては黒いはんぺんをおでん種として使用する。
鰹のへそ(心臓のこと)
※掲載元URL http://chinmi.seesaa.net
なると(ラーメンに入っている定番の練り物)
豚のモツ
豚バラ肉
蕎麦
・主に長野県などで好んで使われる。
など主に肉類などを好んでおでん種に使用する傾向にあります。
北陸・関西地方
加賀巻
・石川県特有のおでん種で、キャベツなどの野菜を中心にさつま揚げのように揚げた食材。
コロ
・クジラの皮から取れる鯨油を絞った残りかすの肉
カニ面
・石川県発祥のおでん種で、カニの切り身や、カニみそを甲羅に移したもの
沖縄県
豚足
ソーキ
・骨付き豚のあばら肉
沖縄そば
など、おでん種はそれこそ何百種類もありますし、コンビニなどではロールキャベツをおでん種として使用するなど意外性を突いていますね。
コンビニのロールキャベツなどはある程度は定着していますが、その地域にしかない変わった食材などが沢山使用されており、味も180度異なったものに仕上がっているので、地域や調理する人の感性で一風変わったおでんが生まれます。
それがおでんの最大の魅力でもありますね(^^♪
おでんのレシピをご紹介
おでんをお手軽に作ってみたいと思う方向けに、おでんのレシピをいくつかご紹介していきたいと思いますので、おでんを作る際の参考にしてみてください。
長寿牡蠣だしおでん
※掲載元URL https://cookpad.com/
牡蠣をふんだんに使用した牡蠣好きにはたまらないおでんです。
牡蠣はお店で手軽に手に入るので、食べたいと思った時にいつでも作れます(^^♪
長寿牡蠣だしおでんのレシピはこちら
セブンイレブンのおでんだしレシピ
※掲載元URL https://cookpad.com/recipe/5274711
セブンイレブンはコンビニ支持率ナンバー1のコンビニチェーン店ですが、そこで販売されているおでんもとてもおいしいと評判です。
そんなセブンイレブンのおでんだしを自宅でも作れるようになれることはかなり魅力的ですね(^^♪
セブンイレブンのおでんだしのレシピはこちら
おでんを自宅でお手軽に食べたい場合はコレ!
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おでんを自宅でお手軽に、すぐに食べたい場合などもありますよね。
おでんを作るという方法がベターですが、調理する手間すらかけたくない!
でも、おいしいおでんを自宅で食べたい!
そんな方には博多のおでんセットを試してみると手間いらずで作れて、食卓での家族の反応も楽しめますね(^^♪
まとめ
【おでんの具材の順番は?入れるタイミングや変わり種、レシピもご紹介】
の記事の内容としては以上になります。
如何だったでしょうか。
おでんは江戸時代から続く日本国民にとって馴染みの深い料理ですが、具材を入れる順番で味が180度変わってしまう
思いのほか難しい料理でもあります。
また、地方ごとにその地方の特色溢れるおでん種を使用することで新しい発想や見識も吸収することができるので、仕事の出張や旅行などで地方を訪れた際はその地方独特のおでんを食べてみるというのも面白いですね(^^♪
では、以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。