季節も春になり夏になると、暑さとは別の意味で厄介な存在も活発になってきます。
近年ではあまり注目されていませんが、私が子供の頃はマムシの危険性がよく囁かれていました。
今でも危険であることには変わりありませんが、普段は山や草むらに血数かない人にとってはマムシをはじめとする蛇についてはあまり馴染みが薄いのではないでしょうか。
かくいう私も地方の田舎住まいですが、マムシはおろか蛇自体をあまり見かけなくなりましたね。昔は至る所で見かけたもので、小学校などの通学路にはマムシやアオダイショウなどの蛇がよく出没していたのを見かけていました。
その度に激しくドン引きしましたし、蛇が出た道などはしばらく怖くて通れませんでしたね(笑)
今となってはどうということはありませんが、それでも蛇には会いたくありません。とりわけ日本の毒蛇の代表であるマムシには。
マムシによる危険性は度々囁かれていますが、調べてみると日本の人口と比較して実際にマムシで死亡した事例はそれほど多くはないようです。
今はよっぽど運がよくない限りはマムシで死亡することも少ないし、病院などには血清が常備されていますのでマムシで死亡するよりはその他の要因で死亡することの方が圧倒的に多いですが、
マムシが危険な毒蛇であることには変わりありません。
マムシは主に山林や草むらなどに生息していますので、農作業や登山などをする場合は遭遇してしまうこともしばしばですので、
本記事では万が一の対策として
マムシに噛まれないための予防や相応しい服装、噛まれた場合の治療法や対処法について解説していきたいと思います。
また、マムシに噛まれた場合にやってはいけないことについても触れていきますので、参考にしていただければと思います。
では、先ずは本記事のテーマにもなっている日本の代表的な毒蛇であるマムシについて簡単に解説していきたいと思います。
目次
マムシについて
マムシの危険性やマムシについては昔は常識でしたが、近年は蛇自体の数が減少したことや、あまり日常生活では見られなくなったこともあり、マムシについての予備知識が少ないようにも感じられます。
日本で生活している以上、マムシについての知識はある程度は知っておいたほうがいいので、この項目ではマムシについての基本的な情報をお伝えしていきますね。
- 名称
二ホンマムシ。一般的な呼称はマムシと呼ばれている。
- 生息地
北海道から本州、四国、九州にかけて。沖縄にはハブがいるため生息していない。
- 体長
40センチ~60センチほど。大きい個体になると1メートルに達するものもいる。
- 毒
ハブよりも毒は強い。体長が小さいため毒の量は少ない。
- 出没地
森林、山、農地、草むらなどの藪の中。まれに家の庭などの敷地内にも出現する。
など、基本的な情報は以上です。
沖縄にかけてはなぜかマムシがいませんが、その代わりマムシ以上に厄介な存在であるハブが多数生息しています。
実際にハブの方では毎年亡くなっている人が出ていることもあって、個人的にはこっちの方が嫌ですね(^^;)
では、次はマムシへの対策として、噛まれないための予防法やそれにそれに相応しい服装などを紹介していきます。
マムシへの対策①噛まれないための予防・服装について
マムシへの対策の第一歩として、噛まれないための予防法や安全意識、相応しい服装についてですが
最初に言っておきますと「噛まれないための服装」といったものは基本的にありません。
タイトルで謳っておきながらですが、鋼鉄の全身甲冑でも身に着けていない限りは無理ですね(笑)
そんな恰好で農作業や登山などする人は先ずいませんので、「噛まれないための服装」というよりは「その場所や作業において相応しい服装」といった感じでしょうか。
この内容ではなるべくマムシに噛まれないような予防法とそれにふさわしい服装について解説していきますね。
予防法としては
先ずは、予防法としては
マムシが出そうな場所にはなるべく近づかない
ということですね。
マムシが出そうな場所に近づかなければ、そもそもマムシに噛まれる可能性すら低いわけですから。
逆を言えば、マムシが居そうな草むらや藪の中にいる機会が多ければ多いほどマムシに噛まれる可能性が高いということですので。
それ以外で、どうしてもマムシがいそうな場所に入る必要がある場合は
棒など何かリーチがあるもので草をかき分ける
マムシがいないか周囲に気を配る
などが挙げられます。
「なんだよ(´・ω・`) それだけか?」
と思うかもしれませんが
これくらいしかないでしょう(^^;)
実際にマムシが目の前にいても噛まれないような方法などありません。先ほども申し訳あげたような全身鋼鉄の甲冑でも着ていない限りは難しい問題です。
マムシからこちらを避けてくれる方法など無いし、噛みつかれても刃が肌に触れる前に止まってくれる方法もありません。
マムシが出る場所に置いて相応しい服装について
マムシに噛まれないように予防するための服装はありませんが、
マムシが出る場所に赴くのであれば最低限度の服装が求められますので、そういった類の服装についてご紹介したいと思います。
長靴
登山靴
長袖
長ズボン
山や森林、藪の中に入るのにこれらの格好はある意味では必須です。
これらの用意をしていても蛇に噛まれてしまった時はどうしようもありませんが、最低限度の服装をする場合は無闇に肌を露出しない服装を心がけましょう。
万が一の対策として上のような安全靴などを用意しておいてもいいかもしれませんね。
つま先と上部に鉄が埋め込まれているので足先を噛まれても防ぐことができますので
では、次にマムシへの対策として万が一噛まれた場合の対処法や治療法について紹介したいと思います。
マムシへの対策②万が一の時の対処法や治療法について
一昔前は年間3000件以上もマムシによる被害があったと言われていますが、
現在の詳しい数は不明ですが昔と比べるとかなり減ったと言われています。
しかし、それでも毎年マムシに噛まれるといった事件が度々起こってしまうのが現状のようです。ですので、万が一の場合としてマムシに噛まれた時の対処法と治療法についてお伝えしていきたいと思います。
マムシに噛まれた時の対処法や治療法として
マムシに噛まれた時の対処法や治療法としてですが、
基本的に自分たちで解決できるものではありません。
応急処置的なものも知識がない素人の手に余るものです。
また、マムシの毒はハブよりも強力と言われており、基本的に素人がどうにかできるものではありませんので即座に救急車を呼ぶなどして病院で血清を打ってもらいましょう。
それをしなければ最悪の事態になってしまいますので、病院にかかるのは嫌だという人もいるかもしれませんが、おとなしく病院のお世話になって担当医の言うことをしっかり守るのが一番の方法です。
よく民間療法で
噛まれた箇所から注入された毒を口を使って吸い出して吐き出すという方法
が紹介されていますが非常に危険です。
とても素人が実践できるものではありませんのでくれぐれも行わないようにしてくださいね。
最悪、何が起こるか分かりませんので、マムシなどのトラブルが起こると考えたくはありませんが、何が起こってもいいようにする必要があるので
行動する場合はなるべくなら二人一組で行動するようにしましょう。
また、マムシに噛まれた場合は基本的に病院にかかってから24時間は様子を見る必要があります。
病院側からマムシに噛まれた時の時間などは必ず聞かれますので、突然のことでパニックになってしまう可能性が高いですが、噛まれた時の大まかな時間などを把握するように心がけましょう。
噛まれた本人は、猛毒のマムシに噛まれた状況でパニックになってしまうことは容易に想定できますので相方の方で冷静に対応するようにしてくださいね。
また、マムシに噛まれた後は極力安静にしてなるべく動かないようにしましょう。激しい運動などをすると毒がそれだけ早く前進に行き渡ってしまうので噛まれた後にむやみやたらに動き回ることなどはお勧めしませんので以上の点を注意してくださいね。
マムシに噛まれた際の対処法や治療法をまとめると以下のようになります。
基本的に素人が解決できる問題ではない
噛まれたら救急(119番)に通報すること
治療の一環として毒を吸い出すような行為は逆効果なので慎むこと
噛まれた後にむやみに動かないこと
噛まれた際の時間を大まかでもいいので覚えておくこと
なるべくパニックにならずに冷静に対応すること
マムシが出そうな場所に行くときは単独行動はせずに二人一組で行動すること