うな重とうな丼の違いとは?
ご飯の上にウナギのかば焼をのせたものを巷ではうな重と呼び、場所が変わればうな丼と呼びますね。
基本的な外観としてうな重もうな丼もさしたる違いなど無く、ほとんど同じに見えますが、そのあたりの由来や語源、意味はどうなっているのでしょうか。
「うな重とうな丼の違いを説明しろ」
と言われても、質問された9割以上の人が周囲を納得させられる答えを用意できませんよね。かくいう私もうな重とうな丼の違いなど知るはずもなく、同様に質問された場合はお答えできません(笑)
「普通にご飯の上にウナギのかば焼がのせて、タレをかけてあるからうな重、うな丼」
ではありきたり過ぎて誰も納得しません。
また、うな丼に関しては丼ぶりの中のご飯にウナギのかば焼が載せてあるから「うな丼」で通用しますが、うな重は?
うな重についてはどうしてそう呼ばれているのか、全く分からないですね。うな重と言う言葉は子供の頃、物心がつく頃から呼ばれていましたし、それに関して何の疑問も感じずにそのまま受け入れてましたからね(^^;)
うな丼に関してはどなたでもある一定の水準の答えは出せそうですが、うな重についてはご高齢の方なら知っているかもしれませんが、特別詳しくない人からすれば「なぜ重?」だと思いますので。
重と書くとうなぎを主さで圧縮、もしくは圧迫したものだと感じますけどね。
なので、うな重に関しても調べてみないと分かりませんので、うな重の由来や語源、起源についても調べました。
また、うな重とうな丼の違いなども調べましたので、両方を比較しながら解説していきたいと思います。
うな重とうな丼の違いって何?
うな重とうな丼の違いについて解説していきたいと思います。
冒頭でも述べましたが、うな重とうな丼の違いって何だと思いますか?
ご飯の上にウナギのかば焼が乗っているのは全く同じなので、何か別の理由があると思います。
結論から言うと
うな丼とうな重は名前が違うだけで基本的な本質は同じものです(笑)
紛らわしいですね(^^;) 本当に。
呼び名が違うだけで、一見何か違うのかな?
と思ってしまいますけど。
期待していた人や興味を持ってくれた方はがっかりしたことと思いますし、紛らわしいのでどっちかに統一しろって思いますね。
うな重の方が名前的には高級感が漂っていますが、実際のところほとんど同じ。
でも、実はうな重とうな丼は基本的な様相はほとんど同じですが、微妙に違う点もいくつかあります。
ちなみに、うな丼については地域によって呼び名も異なるって知ってましたか?
ウナギに関してはうな丼よりもうな重の方が逸話や物語が深そうですが、実はうな丼の方が逸話も多く、話題性にも富んでいると分かったときには少し意外でしたね。
また、うな丼とうな重は基本的には同じ食べ物ですが、うな重の方がメニューとしてのグレードは上だと言われています。
その理由については次の項目でお伝えいたしますね。
うな重とうな丼の価格や質、量、器について
うな重とうな丼に明確な差も違いもほとんどなく、実質的には全く同じものに相違ないというものになりましたが、
うな重とうな丼の価格や質、量や盛られている器などについては実際に差があるかについて解説していきたいと思います。
結論から言いますと、お店で提供されるうな重とうな丼の価格や質、量、器については店ごとに差があるのが実際のところです。
うな重というメニュー自体はうな丼と比べると、うなぎの量も多く、うなぎの質もうな丼よりは良いというのが通説です。
また、うな丼よりも質の面でも良いことから価格に関しても、うな丼よりは多少高いことが容易に想像できますね。
また、うな重はうな丼と比べて使用している器の種類も上質な物を使っている傾向にあります。そもそもうな重というものはうなぎのかば焼を重箱に入れてタレをのせて食べるのが始まりと言われています。
基本的な内容はうな丼と同じですが、器の面に拘りがある分価格も高く設定されているようです。
それと、うな重がうな丼より価格が高いもう一つの要因としては、副食として提供されているお吸い物などに「ウナギの肝吸い」が出されていることもあります。
このウナギの肝吸いはうな丼を注文した場合ではまずお目にかかれない逸品とされています。
またうな重の由来としては、先ほど述べた器に重箱を使うというのもありますが、
うな重
うなぎを重ねるという意味から由来や語源が来ているという説もあり、
「ウナギ」「ごはん」「ウナギ」「ごはん」「ウナギ」と何層かに分かれてうなぎやご飯を重ねるという意味で「うな重」と呼ばれているという説もあるようです。
次にうな丼の地域ごとの別名についても触れたいと思います。
うな丼の地域ごとの別名として
うな重はうな丼の別名という説もありますが、
うな重以外でのうな丼の地域ごとの別名としては以下のような呼び名がかつてはあったようです。
まむし
主に近畿地方で呼ばれていたうな丼の別称です。
後述する「まむし」から転じた訛りの名称であるという説もあります。
まむしと聞くと毒蛇であるマムシを連想させますが、そういったものとは無関係です。
鰻飯
江戸時代などでは全国的な大まかな名称として鰻飯と呼ばれていました。
京都や大阪など近畿地方の一部では「まぶし」
現在の東京である江戸では鰻飯を「どんぶり」
と呼んでいたりもしました。
現在は呼び名はうな丼かうな重かで定着していますが、うなぎを良く食べるようになった江戸時代後期はこれといった呼び名が定まらず、地域ごとに様々な呼び名が一人歩きしていったようですね。
まぶしや鰻飯などの言葉もどこかで聞いた覚えがある様な
なんだか懐かしい言葉のようにも感じました。
こうした呼び名が現在も残っているかは不明ですが、もしかすると現地でこれらの名称を使ってみると案外通じたりすることもあったりして、それはそれでまた一つの発見があるかもしれません。
さいごに
【うな重とうな丼の違いは?価格と質や量、器以外の意味や由来も紹介】
の内容は以上になります。
単純にうな重やうな丼と言ってもそう呼ばれる理由や由来、語源についての諸説は様々であり、その内容を知るにつれてなんだか奥深く感じますね。
特にうな重とうな丼の明確なラインについてはほとんど同じだと思っている人も多く、実際はほとんど変わらないという(笑)
ただし、厳密にはうな重の方は器にもこだわりがあり、ご飯やウナギの盛り付け方にもしっかりとした理由があるなど、私も含めてですがそういった点に気が付かなかった人も多いのではないでしょうか。
また、これまでうな丼を食べていてウナギの肝吸いなど全く知らなかった人もいると思いますし、味わったことがない人も当然いますね。
私もウナギの肝吸いという存在を全く知らなかったので、そういう意味ではこれまでの人生にいおいて本当のうな重というものを味わった経験がないのかもしれません。
普通のどんぶりに盛り付けられているうな丼は、これまでに何杯も食べてきましたが、重箱に乗せられているうなぎを食べた経験があるのかと聞かれると、ほとんど皆無に等しいかと思います(笑)
それはそれで何だか悲しいですが、そう改めて実感すると自分の人生の中でせめて一度くらいは本当のうな重というものを食べてみてもいいような気もします。
では、以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。