七夕でそうめんを食べる。
日本の地域によっては7月7日の七夕の日にそうめんを食べる風習があります。
私もかれこれ30年以上生きていますが、七夕にそうめんなんて初めて知りました(笑)
七夕でそうめんを食べるという習慣や風習自体があまり知られていないマイナーなものなのかもしれませんし、
単純に私が無知だっただけなのかもしれません。
私の場合はおそらく無知なだけでしょう(笑)
30年以上何をやってきたのかと思いますが、意外と年間の行事や歳時記については知らないことが多いと思います。
コレを呼んで七夕とそうめんが関係あるの?と思った人もいるかもしれません。
七夕にそうめんについては私自身もあまり知らなかったことなので興味が湧いたのもあって七夕のそうめんを食べる歴史的習慣や風習を簡潔にまとめてみました。
目次
なぜ、七夕でそうめんなの?
七夕の7月7日にそうめんを食べる風習。
日本では東北の仙台などでそういった風習が見られますが、
なぜ、七夕でそうめんなのか?
7月7日にそうめんと周りに訊いても「なぜ?」と思うと思いますが、地域によっては七夕でそうめんを食べる風習や習慣にはきちんとした理由があったのです。
そして、七夕でそうめんを食べることについて調べていくと
そのルーツは面白いことに平安時代まで遡ることも分かりました。
実はそうめんは無病息災を願った食べ物だった
七夕でそうめんを食べる風習は平安時代から始まりましたが、そうめんは元々中国から伝わった麺類なのです。
そもそものそうめんの歴史的風習や由来は
そうめんの原型と呼ばれている「索餅(さくへい)」と呼ばれる食品が1100年前の平安時代の927年に宮内の儀式及び作法の集大成である延喜式という格式が誕生し、そこに索餅(さくへい)が供えられたことから始まったとされています。
その索餅(さくへい)が7月7日の七夕の日の儀式にお供え物として供えられたことが
そうめんのルーツのようです。
そうめんの起源である索餅(さくへい)は中国から伝わり小麦粉と米粉を塩と水で練った紐状にした麺類と言う形で平安時代の日本へやってきました。
中国から日本へ伝来した理由としては「7月7日にお供え物として索餅(さくへい)を神仏に供えると無病息災のご利益がある」と中国の故事に記されていたため、それが日本へも伝わり儀式の供物として用いられることになりました。
また無病息災を願うという由緒正しき食品でもあり、当時の平安時代では疫病などが蔓延しており、いつ命を落としてもおかしくない時代でもありました。
平成の現代とは違って平安の世は、医療なども発達しておらず、天命をまっとう出来る日本人は本当に少なかったようです。また疫病に対する潜在的な恐れなども今よりも根深かったとも言われています。
そういった歴史的背景などもあって、平安時代の宮内の七夕の儀式では索餅(さくへい)は欠かせない存在だったようです。
またそうめん(索餅)は無病息災に良いという逸話も宮内から一般社会に浸透し、世間一般的に七夕では自然とそうめん(索餅)を食べることが伝統から風習・習慣へと変わっていきました。
やがて時が流れて、それが現代社会でも一部受け継がれている地域が密かに残って
七夕の7月7日にそうめんを食べるという習慣として至る形となったようですね。
また七夕でそうめんを食べるようになった説として
これ以外にもいくつかあるようです。
乞巧奠(きこうでん)という祭りの一環として
七夕にそうめんを食べる風習は、乞巧奠(きこうでん)または(きっこうでん)と呼ばれる中国発祥の七夕行事から来ているとの説もあります。
乞巧奠(きこうでん)という行事は着物織の技術の向上を願うという意味合いなどがあり、着物に使われている糸とそうめんが酷似していることから
乞巧奠(きこうでん)にそうめんを食べるのは縁起が良いとされているので、そうめんを用いられていたという由来もあります。
確かにそうめん一本一本は絹糸のように細く、茹で上がればしなやかな触感と見た目も楽しめることから、言われてみると納得できる点もありますね(^^♪
そうめんと天の川が非常に近しいものと認識されていた
そうめんと天の川の形が当時は非常に似通った近しい物として認識されていたようです。そういったことからも7月7日にそうめんを食べると縁起が良いという風習が習慣となったようですね。
またそうめんが流れる流麗な光景なども天の川といくつか共通する点があるという見方もされているとか、当時の人々は現代人では思いもよらないユニークなことを考えていたんですね(^^♪
そうめんと天の川の形を思い浮かべてみると確かに似ているかもしれませんね。
七夕でのそうめんのアレンジレシピをご紹介
七夕でのお祝い事で使えるそうめんのアレンジレシピについて、自分の子供に作ってあげたら喜びそうなレシピをいくつかご紹介したいと思います。
※引用 https://cookpad.com/recipe/4616036
流れ星の星形のハムが一際印象的。見た目も華やかなお子さんが喜びそうなそうめんですね。
※引用 https://cookpad.com/recipe/4614299
オクラの星形に加えて、こちらは卵を星形にカットしています。付け合わせの海老がとてもおいしそうで使っている材料も子供が大好きなものばかりですね。おもてなしの席でこんな七夕そうめんを出されたらインパクト凄そうです(^^♪
さいごに
七夕にそうめんというのは、住んでいる地域では聞いたことがありませんが東北の宮城県の仙台などでは未だに風習として残り続けているようです。
こうして七夕とそうめんの関係について色々と調べていると、七夕にそうめんと一口に言ってもかなり奥が深いですよね。
当時は疫病も蔓延しており、健康で無病息災というのはその時代に生きる人々にとっては心からの願いだということは想像に難くありません。
風邪を引いたり、体調不良などで病気になったりしたときは急に健康を強く意識したりしますもんね(^^;)
これを機に
無病息災を願うという意味ではどの時代でも共通の願いだと思いますので、あなたの家庭でも七夕でそうめんを是非食べてみてはいかがでしょうか(^^)