恵方巻きという言葉は最近世に出てきた言葉ですが
恵方巻きは主に節分の行事に合わせて販売されているけど、いつ食べるものなのか
イマイチよく分からない食べ物でもあります。
また、恵方巻の定義や恵方巻にも食べ方がありますが、
従来恵方巻などとは無縁の生活を起こっている方もいますし、関西圏以外の地域にお住まいの方などはなぜ恵方巻を食べなければいけないのか、常々疑問に思ったりもしますね。
節分の時期になるとテレビなどのメディアがこぞって恵方巻、恵方巻と
放送しますが、
世の流れに従って恵方巻きを生活の必需品として取り入れる人や、
恵方巻きなどのイベントに人生や生活を左右されたくない人もいます。
また、恵方巻きを食べるというメディアの情報や影響だけが先立ってしまい
そもそも恵方巻きは何のために食べるのか?
恵方巻きの定義は何なのか?
言い出したらキリがないですが、
恵方巻きの本来の食べ方を知ろうともせずに、ただ何となく食べているだけの人が多いような気もします。
また、私は大人になる前に恵方巻が急速に流行だしましたが
どうして恵方巻きを食べなければいけないのか不思議でなりませんでした。
同じように疑問を抱いた子供などは少なくないと思いますが、
両親に聞いた人もいると思います。
私も両親に聞きましたが、その時の答えは
「節分だから」
という説得力皆無の答えが返ってきましたね。
正直
(…なにそれ)
と思ってしまいましたが
私は、自分の子供にも同じように「恵方巻を食べるのは節分だから」
と、教えるのかと考えたらゾッとしますね(^^;)
大人としてある程度は恵方巻きの意味や定義、食べ方なども知っておいた方が良いと感じます。
いやむしろ、知らないよりは多少は知っておいた方が良いと思います。
同じように感じた方は、自分の子供に教える前に恵方巻きの意味や食べ方などを教えられるように本記事でご一緒に勉強していきましょう。
是非、最後までお付き合いくださればと思います。
目次
恵方巻きはいつ食べるもの?
恵方巻きはいつ食べる物?
というタイトルなので、シンプルに言ってしまいますと
恵方巻きは節分の日に食べる物
という答えになってしまいますが、これではさっきの内容と同じになってしまいますね(^^;)
ですので、少し言い方を変えると
恵方巻きは基本的に節分の日の夜に食べる食べ物ということになりますが、
厳密には夜でなくても構いません。
しかし、食べる前にある条件を満たしてから食べたほうが良いと思います。
それは、豆まきを行ってからということ。
節分の日では恵方巻が主役ではなく、むしろこちらの豆まきの方が主役になります。
豆まきは万葉集が作られた時代から行われてきた伝統行事であり、炒った大豆を撒くことによって、鬼を追い払うという意味があります。
節分で言う鬼とは、実際の鬼ではなく災厄のことで、あらかじめ家の中の災厄を払っておくことによって恵方巻のご利益を何倍にも高めようというものです。
というものの、恵方巻きとは恵方と呼ばれる、向いて食べると大変縁起が良いとされている方角に向けて食べるという意味があります。
その恵方の方角には、歳徳神と呼ばれる福徳を司る神様が座っているとされており、その方向を向いて食べると無病息災や商売繁盛、学業などに大変縁起が良いとされています。
また、恵方巻きは只の巻きずしなどではなく、七夕同様
願いごとを叶えてくれる食べ物とも言われており、
恵方巻きの中には福徳が一緒に巻かれており、それ自体が非常に縁起が良い物
とされています。
ですので、縁起が良いとされている食べ物である恵方巻きを食べるのは節分の日が良いとされているけれど
食べる前に家の中で豆まきを行って、その家に染みついている災厄を落としてからが良いと言われているのです。
また、恵方巻きだけではなく豆まき自体にも豆を撒き、厄を払うことによって、その1年を病気や怪我をすることなく無病息災に生きられますようにと願いを込めて行っています。
なぜ、節分の日に恵方巻きを食べるのかについて
自分の子供にそこまで説明できると、さすがに説得力も増すというものですね(^^♪
恵方巻きを食べる日にちと時間は決まっている?
恵方巻を食べるにあたって、食べる日にちと時間について特に決められたことはあるのか?
ということについてですが、恵方巻きは節分の日に必ず食べなければいけないというものではありません。
あくまでも節分の日に食べるのが望ましいということであって、節分の日に絶対に食べなければいけないというものではありませんので。
豆まきなどを行わなくても食べても特に問題ありませんし、節分の日の前日や翌日に食べても差し支えありません。
各家庭の中には、節分の日にどうしても恵方巻を食べることができないという事情もあります。
仕事の都合だったり、家族の都合だったり様々ですが
一人で寂しく食べるくらいなら、日にちをずらしてでも家族全員で食べるようにしたほうが福徳も寄ってくるというものですね(*’ω’*)
恵方巻きと深い関係がある節分について
恵方巻きと節分については元々はそれほど深い関係はありませんでしたが、恵方巻きを節分の風習として食べるようになったのは
ここ20年くらいの話です。
また、恵方巻きを節分の日に食べるということですが、
日本の年間行事として2月3日は節分の日と定められていますが、何も節分の日が2月3日だけだということではありません。
そう、
厳密に言うと節分と呼ばれている日は年に4日もあるのです。
2月3日は春を迎える前日ということで、春は1年において最も草木などの生命力が芽生える
とても力強い季節なので、
その立春の前日である2月3日を、節分の日と定めており
豆まきを行ったり、恵方巻を食べる日にしているということなのです。
恵方巻きは節分の日だけではなく夏・秋・冬に食べてもいいの?
では、先ほどの内容が真実であれば
恵方巻きは節分の日の2月3日だけではなく、夏や秋、冬に食べるようにしてもいいの?
という話になりますが
節分の日は季節の変わり目の日なので、豆まきや恵方巻を食べるということは年4回行っても問題ありません。
季節の変わり目としては、立春の前日の節分の日以外に
立夏・立秋・立冬とありますので、厳密には4回になりますが
4回も行うのはさすがにやり過ぎなので
春という節目に合わせて1回行うのみとなりました。
恵方巻きは年に4回食べても美味しいので問題ありませんが(^◇^)
毎年恵方巻きなどの節分の時期になると
コンビニやスーパーなどのチェーン店、テレビや新聞紙上でも
恵方巻き! 恵方巻き!
と数多く宣伝し、キャンペーンを行いますので
年に4回も恵方巻!だと騒がれる方も煩わしいですよね(^^;)
あまりにもしつこいと企業の販促キャンペーンだと叩かれますので、何事もほどほどにしておくということでしょう。
恵方巻きの恵方の方角の基準はどうなってるの?
ちなみに恵方巻きの恵方の方角は毎年同じ方角ではありません。
恵方はその年によって毎年変わります。
恵方の方位は以下の画像によって判断されています。
※掲載元URL https://ja.wikipedia.or
ちなみに2019年度の節分の日の恵方は
東北東よりやや東
の方角が恵方になります。
節分の日が近づくにつれてテレビなどのメディアでも「今年の恵方は○○○○」とよく言われるようになっていきます。
ちなみにこの恵方の方角ですが
厳密には以下の4種類しかありません。
東北東
西南西
南南東
北北東
といった感じですね。
ちなみにこの恵方の方角は5年周期で変わっていきます。
東北東⇒西南西⇒南南東⇒北北東
という周期で変わります。
ちなみにその年の恵方の方角がどういった基準で決められているのかというと
方角 | 0の位 |
東北東 | 0の位が4、9 |
南南西 | 0の位が1、3、6、8 |
西南西 | 0の位が0、5 |
北北東 | 0の位が2、7 |
なので、2019年は0の位が9なので東北東になります。
ちなみにこの基準だと2020年は0の位が0なので西南西ということになりますね(^^♪
恵方の方角の考え方って、一見難しそうに思えますがそうでもないですね。
恵方巻きの正しい食べ方とルールについて
いよいよ恵方巻の正しい食べ方に入りますが、
恵方巻きを食べる際は恵方の方角を向いて食べるのは、これまでに十分に説明しましたので
それ以外について解説しますね。
まず、恵方巻きは丸かじりするのが基本となります。
恵方巻きは丸かじりが基本中の基本である理由
恵方巻きのキャンペーンでコンビニなどで「丸かぶり寿司」などと銘打って販売されている恵方巻を見たことがある人もいるでしょう。
文字通り「丸かじりして食べてください」ということなのですが
なぜ、丸かじりするのが基本かというと
恵方巻きの中には福徳が一緒に巻かれており、恵方巻きを包丁などで切ってしまうと、福徳も一緒に外に流れ出てしまうのです。
また、恵方巻きを切って食べると、恵方の方位にいる歳徳神に対して失礼に当たります。
恵方巻きを包丁で切ると、巻き寿司は円形を成しているため、切り口には円が見ててしまいます。
これを包丁で円を切ると呼び
円を切る=縁を切る
ということになってしまいますので、恵方巻きを食べる際は丸かじりをすることが基本中の基本になります。
幸運の神様に見捨てられてしまっては元の木阿弥ですので、その点は気を付けたいものです。
小さなお子さんが食べる場合は、ご家庭で小さめの恵方巻きを作ったり、購入したりするなど、多少は配慮してあげましょう。
恵方巻きを食べたら最後まで食べきること
恵方巻きを一度食べたら最後までしっかり食べきってください。
ちなみに恵方巻の食べ方のルールとしては、途中でおしゃべりなどをすることは厳禁となります。
何故かというと、恵方巻きには福徳も一緒に巻かれており、恵方巻きを食べて、口の中で咀嚼している特に口を開けてしまうと口の中から福徳が逃げてしまうのです。
恵方巻きは、只の巻きずしなどではなく福を呼び込む縁起物ですので、恵方巻を食べ始めたら最後まで無言で恵方の方角を向いて食べるようにしてくださいね。
恵方巻きを食べている間は願いごとを心の中で
恵方巻きを食べている間は、あなたの叶えたいお願い事を願いましょう。
口を開けてお願い事を口にするのは福徳が逃げてしまうためNGになりますので、その点は注意してくださいね。
ちなみにお願い事をすれば願いが叶えられるという都合の良い物ではありませんので、お願い事の種類も現在進行形で努力をしている内容のお願い事が望ましいかと思います。
恵方巻きを醤油などにつけたりしないこと
これもゆくゆく考えれば当たり前のことですが、ここまで説明すると察しが付くと思いますが
恵方巻きを食べている最中に恵方巻きを醤油につけて食べる行為は控えましょう。
恵方巻きの中には福徳が一緒に巻かれていることは、耳にタコができるくらいに散々説明しておりますが、中途半端に食べた恵方巻きを醤油につけると福徳が醤油に溶けだしてしまうだけではなく、恵方巻きの酢飯も醤油の中に多少こぼれてしまいます。
恵方巻きを構成する酢飯の米粒一粒一粒にも福徳が宿っているので、恵方巻きは食べている最中は醤油などをつけずにそのまま食べるようにしたほうが良さそうです。
醤油などを使わなくとも恵方巻は十分に美味しいですね(*’ω’*)
どうしても醤油を使いたい場合は、食べる前に使えば問題ありません。
恵方巻きとセブンイレブンの関係とは?
ちなみに結論から言ってしまうと
恵方巻きを広めた張本人がセブンイレブンになります。
ですので、セブンイレブンは恵方巻きの火付け役といったところですね。
恵方巻きなどの巻き寿司を節分の日に食べるという風習は元々関西に有りましたが、それを逆手に取って販促キャンペーンとして世に広めたのがセブンイレブンで
関西で密かに行われていた風習に目を付けたのもセブンイレブンになります。
1989年にセブンイレブン広島市中区舟入店が関西の巻き寿司を食べる風習を利用して恵方巻きを販売
1992年にジャスコが全国に販売する
1995年にセブンイレブンが西日本に販売を開始
1998年にセブンイレブンが全国へ向けて販売を開始
2000年以降、恵方巻きが急速に広まる
2010年以降、恵方巻を食べる風習に疑問の声が上がる
2018年現在、恵方巻きを節分に食べる風習はほぼ全国に定着する
といった流れになります。
一時期関西から始まった恵方巻を食べるという風習を、関東圏の人々は毛嫌いしてニュースにもなりましたが
2018年現在恵方巻を食べるという風習もほぼ定着し、全国的に受け入れられてしまいましたね(^^;)
客観的に見るとセブンイレブンの戦略通りになったとも言えますし、恵方巻を食べるという風習を無理やり押し付けられてしまったとも見えますが
恵方巻きは普通に美味しいので、これはこれで良いのではないでしょうか(^^♪
美味しいものが食べられる機会が増えたと考えましょう(^^♪
まとめ
【恵方巻きはいつ食べる?日にちと時間、正しい食べ方やルールを解説】
の記事の内容としては以上になります。如何だったでしょうか。
質問する側も質問する前にある程度は自分で調べろと教えられましたが(私が両親に言われたことです)
教える側も教える側でいつ訊かれても良いように、最低限の知識は備えておかなければいけないなと感じました(^^;)
子供に説明するだけなら本記事にある知識だけでも十分事足りると思いますので、
節分の日に家族そろって恵方巻を食べる際にも教えてあげてくださいね(^^♪
では、以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。