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日本の主な熊と言えば二種類に分かれますね。

ツキノワグマとヒグマ。この二体の違いって何でしょうか。

どちらも知名度の点では地上に高いですが、ツキノワグマは知っているけどヒグマについては知らない。ヒグマについては知っているけど、ツキノワグマについては知らない。という人も多いのではないでしょうか。

ツキノワグマとヒグマについては同じ熊なのでそれほど大きな違いは無いかもしれませんが、万が一遭遇時に襲われでもした場合は「知らなかった」では済まされませんよね(^^;)

熊に出会った場合速やかに対処できるほど、我々は猛獣の扱いに長けているわけでもなく、しかし何も策を講じないままでは熊の餌食になってしまいます。

熊がほとんど出没しない市街地のみで生活する分には問題ないかもしれませんが、私たちの人生は長いですから山や海などに行きレジャーを楽しんだりもします。その時に熊と出くわさないとも限りませんので、

 

本記事内容としては

ツキノワグマとヒグマの違い

ツキノワグマとヒグマの凶暴性の差やその生態と万が一ツキノワグマやヒグマに出会ってしまった場合に効果を発揮してくれるグッズの紹介などをしていきたいと思います。

それでは、先ずツキノワグマとヒグマの違いや生態について解説していきたいと思います。

 

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ツキノワグマとヒグマの違いと生態は?

ツキノワグマとヒグマの主な違いと生態についてはどうなっているんでしょうか。

ツキノワグマとヒグマの違いと生態について以下にまとめられる項目はまとめてみました。

 

まず、生息地ですがヒグマは北海道で、ツキノワグマは主に本州と四国に生息しています。

ヒグマの体長は2,3メートルで体重は200キロから大きいものでは500キロもあります。オスの方がメスよりも一回りほど大きく、メスはオスよりも小さくなります。

 

ツキノワグマの体長は、ヒグマよりもかなり小さく1メートルから1メートル80センチくらい。体重は小さい個体で50キロ程度で大きい個体でも200キロにも届きません。しかし、ツキノワグマはヒグマと比べて驚くほどスタイルがよく全体的にほっそりしています。

ツキノワグマはクマの種の中では比較的小さい小型の個体です。スタイリッシュな分迫力には欠けますが、ツキノワグマの最大の特徴としては全身が真っ黒な毛におおわれており、胸に三日月やブーメランの形をした模様がついていることでしょう。上の写真はツキノワグマの写真になりますが、それを見てもらうと一目瞭然ですね。

 

どうしてこんな模様がついているのかは分かりませんが、

これがある意味ではツキノワグマの最大の特徴と言っていいかもしれません。

 

 

ヒグマもツキノワグマも食性は雑食性で、熊なので主に川をさかのぼってくる鮭を食べているイメージがありますが、草食動物のように草も食べますし、木の実などを主な栄養源としています。

 

鮭を食べているイメージがありますが、ヒグマにとっては鮭はたまに食べられるご馳走程度でしかないようです。

鮭、草や木の実以外では、シカやイノシシをはじめとする野生の哺乳類全般にカニやザリガニなどの甲殻類、昆虫類、鳥類、蛇などの爬虫類などを食べます。

また、ツキノワグマもヒグマも死肉をあさる動物として知られています。息絶えたイノシシやシカなどの肉を食べる動物で、熊にとっては生きた動物よりもこちらの方が手っ取り早く餌を得られるので、死肉がある場合はほとんど生きた動物を襲いません。

ヒグマについては山以外にも海辺でも数多く目撃されており、北海道という豊富な餌が手に入る環境においては魚などの海産物も餌の対象になっています。逆に人間が沢山いる本州などではツキノワグマの生息域でのエサの確保が難しくツキノワグマは度々人里に姿を現すことになります。

また二種類とも昆虫なども良く食べ、集団で生活しているコロニーを形成しているアリや蜂などは熊にとっては格好の獲物です。何よりヒグマやツキノワグマなどは蜂が作り出しているはちみつが大好物です。

 

蜂の巣を見るや、はちみつに目がくらんで考えなしに蜂の巣に突進していく光景は度々テレビなどでも見かけますね。当然ながら蜂にとってはヒグマもツキノワグマも外敵なので蜂の強烈な歓迎を受けますが、蜂の強力な毒も毒針もクマが相手ではほとんど役に立ちませんので一度見つかれば完全にクマの独壇場です。

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ツキノワグマとヒグマの凶暴性はどちらが上?

ツキノワグマとヒグマの凶暴性についてですが、ツキノワグマよりも体長が大きいヒグマの方が凶暴性の点では勝ります。

しかし、体長が大きいだけではなくヒグマはツキノワグマと比べるといくつか決定的に違う点があるのでそういった要素も考えるとヒグマの方が凶暴性は上だと思います。また、ヒグマはツキノワグマと違って人間を積極的に襲う習性もあるので注意が必要です。

 

ヒグマは獲物に過度の執着を見せる生き物

ちなみにヒグマはツキノワグマと違って一度獲物と認識した対象について過度の執着を見せる傾向があります。

実際にヒグマは人間を殺して地面に埋めたこともありました。また北海道の山でキャンプをしていた大学生の山岳部を極限状態になるまで執拗に追い詰めて最終的には捕食しました。

一方ツキノワグマは人間の食べ物は基本的に何でも食べますが、人間を執拗なまでに追い詰めたり追い込んだりはしません。ツキノワグマによって殺傷事件は起こっていますが、ツキノワグマが人間を殺すのは稀なことです。

その件数もヒグマに比べると圧倒的に少なく、逆にヒグマによって命を落とす事件は度々耳にしますね。

 

ヒグマは火を恐れないという驚愕の事実

驚くことにヒグマは獣の中で唯一火を恐れません。

少し信じられないかもしれませんが、ヒグマに襲われた被害者の中で火を焚いてヒグマをやり過ごそうとしたパターンがありましたがすべて失敗に終わっています。

ヒグマを目の前にして松明に火をつけてチラつかせても、火に恐れをなして逃げるかと思いきや逆効果です。一度獲物と認識されたら最期、銃をはじめとする撃退可能な武器でもない限りヒグマから逃れる術はありません。

一方ツキノワグマは非常に臆病なクマで、極力人間とのかかわりを避けようとします。ツキノワグマが人を襲う時は襲わなければ自分がやられてしまうと考えた時のみで、それ以外では人間が近くにいると認識した時点で逃げ出してしまいます。

ツキノワグマにヒグマ程の獲物に対する執着心は無く、ヒグマの場合は非常に好戦的ですが、ツキノワグマにおいてはそうではありません。

以上の点から考えて、ヒグマの方がツキノワグマよりも凶暴性が高いと考えました。

 

では、次はツキノワグマとヒグマに遭遇した時の対策グッズをご紹介します。

ツキノワグマやヒグマに遭遇した時の対策グッズを紹介

ツキノワグマは別としてヒグマなどに狙われた場合は特別な武器でもない限り逃げられないのが現実です。狙われる前に人間のテリトリーに逃れてしまえば別ですが、ヒグマに出会った直後は人間は方向感覚を完全に狂わされてしまいますので、人里に逃れることは難しいでしょう。

しかし、ヒグマなどは待ってくれませんので、自分の身は自分で守る必要があります。

以下に紹介する対策グッズを用意しておけばヒグマを撃退することも可能なので、山などヒグマをはじめとする猛獣が生息している地域に足を踏み入れる場合は、最低限これらのグッズを用意しておいたほうがいいかもしれません。

1.熊撃退スプレー

クマをはじめとする猛獣用の撃退スプレーになります。唐辛子粉末を中レンジに渡って噴出できるスプレーで、元々はアメリカに生息している巨大熊「グリズリー」をも撃退出来る性能を持っています。

グリズリーはヒグマよりも更に大きいのでグリズリーをも撃退させてしまうスプレーなら持っているだけでも非常に心強いですね。

 

2.熊よけスプレー

クマ対策としては熊よけのすずが定番中の定番ですが、気を付けなければならないのが熊よけすずはツキノワグマには効果がありますが、ヒグマにはあまり効果が無いということですね。

前述しましたが、ヒグマは非常に好奇心が旺盛で何よりも恐れを知らないので、ヒグマが生息している北海道ではラジオを鳴らすなどの行為は厳禁とされています。ですので、熊よけすずを使用するのはあくまでもツキノワグマ用としてのみ使用するようにしましょう。

ヒグマ対策として銃器以外で最も有効なのは現時点では熊撃退スプレーしかありませんので、ヒグマやツキノワグマが多数出現している地域に足を踏み入れる場合は可能であれば用意するようにしましょう。

山へ山菜採りやキノコ狩りを楽しむついでに命を失ってしまっては元も子もないので、万が一にも出会ってしまった場合の保険としては安いかと思います。

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まとめ

【ツキノワグマとヒグマの違いを比較!生態や凶暴性、遭遇時の対策など】

の内容については以上になります。

如何だったでしょうか。

ツキノワグマやヒグマは日本では最も危険な害獣になりますが、こういった熊に襲われない一番の対策は熊撃退スプレーなどではなく

ツキノワグマやヒグマが生息している場所に近づかない。

ということだと思います。

また、どうしてもそれらの獣が生息している場所に行かなければならない場合は、先ほど紹介した熊撃退スプレーなどの準備は欠かさないようにしたほうがいいでしょう。

 

足を踏み入れる際も一人で入るのではなく、複数人でグループを作って行動するのも一つの手ですが、やはり一番の対策は出会わないようにすることですので

クマの中でも特にヒグマは要注意ですので、それらが生息する山へ入る場合は細心の注意を払ってくださいね。

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