春といえば山菜採りの時期でもあり、山菜採りの時期は春の醍醐味の一つですね。
4月から採れる春の訪れを感じさせてくれる、山の息吹を収穫しそれを味わうことによってさらなる春の訪れを実感させてくれます。
山菜採りの時期に採れた山菜を使った山菜料理に魅了されて、
例年山へ収穫に足を運ぶ山菜採りファンも数多い昨今、市場には出回らない山菜にも注目が集まっていますね。
山菜採りの時期に野山で取れた野生の山菜は、スーパーマーケットなどに流通しているものとは比較にならないほどに別格な存在です。
稀に道の駅などでもの山で採れた山菜が流通していることがありますが、とりわけ自分自身の手で収穫した山菜の味は格別です。
昨今、4月以降はそういった野山でしか得られない感動を求めて山菜採りに繰り出す方も多いですが、山菜採りの時期は今後何月まで楽しめるのでしょうか?
山菜採り初心者の方でも収穫できる季節の旬の山菜や、山菜採りにおける服装や必要な道具についてもご紹介していきたいと思います。
目次
山菜採りの時期は何月まで?
山菜採りの時期は冬季を除いてほぼ1年を通して楽しむことができます。
山菜採りの時期は何月まで楽しめるかと言うと
基本的に冬が訪れるまでなので
3月~11月末くらいまで
ふきのとう、タラの芽、ワラビ、ゼンマイ等の一般的に広く知られている山菜やきのこ類など幅広い種類の山菜を楽しめるでしょう。
春夏秋の季節ごとに収穫できる山菜が異なりますし、その山菜採りの旬の時期や収穫までの期間も事細かに異なっているので、初心者の場合はそれぞれの山菜の収穫の目安などは事前に調べておいたほうがいいでしょう。
せっかく、山菜採りの時期なのにいざ山菜採りに向かってもお目当ての山菜の時期が終わっていて、山菜採りを楽しめないということにもなりかねませんので。
どんな山菜を収穫するのか
その山菜の旬の時期は何月のいつ頃がよいのか
山菜採りで必要な道具
山菜採りで準備すべき服装や装備
これらのことはあらかじめ調べて、用意・準備などは滞りなくやっておくようにしましょう。
また山菜採り初心者の方はベテランの方に連れていってもらうというのも山菜採りを容易に楽しむポイントかもしれませんね。
毎年山菜採りの時期に沢山の山菜を収穫している百戦錬磨のベテランの人に連れていってもらえば
どのポイントに山菜があるのか分かりやすい
山菜の採り方を教えてもらえる
それぞれの山菜の特徴をレクチャーしてもらえる
熊など危険な動物から身を守る術を教えてもらえる
山菜採りに相応しい服装や、道具が自然と分かる
遭難する確率が大幅に低下する
万が一の時に助けてもらえる
1人で心細くなくなる
入山や下山の仕方などを学べる
など、メリットが沢山ありますので
初心者の方が山菜採りの時期に山菜を採りに行くのであれば、ベテランの方に連れていってもらうと安心安全に山菜採りが楽しめますし、季節ごとの旬の山菜や見分け方採り方なども教えてもらえます。
次は季節ごとの旬の山菜の種類についていくつかご紹介したいと思います。
季節の旬の山菜は何がある?
季節ごとの旬の山菜は何があるでしょうか。
春、夏、秋の主だった旬の山菜について、比較的見分け方も簡単なものをいくつかご紹介していきますね。
春(4月~6月)が旬の山菜はコレ
タラの芽
別名「山菜の王様」とも呼ばれる定番の春の山菜ですね。
天ぷらで召し上がるのが一般的で、その独特の風味と野趣あふれる味わいは他の山菜や野菜の追随を許しません。
フキ
ふきのとうが成長したもので、成長すると頭頂部に傘のような葉を展開させます。外見は比較的ポピュラーで茎を収穫して煮物などにすると美味です。
ワラビ
山菜の中でも知名度が高く、容易に収穫できる山菜です。用途は煮物などによく使用されており、道の駅などでも一般販売されるほど人気があります。山の場所によっては生育している場所が一部限定されるので収穫には多少骨が折れるかもしれません。
ゼンマイ
ワラビと同じ山菜の代表格で、平地から山野までの湿った平原や、湿地、山際などに生育する多年生のシダ植物になります。
仙人が持ってる杖のような頭頂部が丸まった形状をしており、綿毛がついているのが大きな特徴です。
成長するにつれて派が開き綿毛が脱落していきますので、写真の状態のものを収穫します。ゼンマイも煮物や炊き込みご飯にすると絶品です。
こしあぶら
アブラッコ、ゴンゼツなどとも呼ばれています。またの名を「山菜の女王」と呼ばれる山菜でタラの芽と双璧をなす美味な山菜と呼ばれています。落葉高木の新芽を収穫して天ぷらやあえ物などにして食べます。タラの芽とは違って知名度はそれほど高くなく、また市場にも流通していないので稀少性の点ではタラの芽を凌駕します。
ミツバ
スーパーなどで売られているミツバは農家で栽培されているもので、こちらは野生のミツバになります。見分け方も非常に簡単で、茎や葉をちぎって嗅いでみるとはミツバ特有の香りと匂いが漂ってきます。
野生のミツバは栽培された三つ葉とは味、歯ごたえ、香りなど比較になりませんので容易に収穫できますし、収穫の方法を覚えてしまえば終生楽しめる山菜の一つですね。
みょうが
蕎麦やそうめんの薬味などにもよく登場します。家庭の庭でも何気に栽培されており、容易に収穫できるように上手に利用されていますね。
夏(7月~9月)が旬の山菜はコレ
サンショウの木の葉と果実
私たちが普段薬味などに使っているサンショウのことですね。サンショウの粉はの品料理に欠かせない調味料であり、うなぎなどを食べる際にうなぎの上にかかっている粉がそれです。他には葉を収穫して料理に使ったり、果肉を粉末にして使い、その他では料理に使用するなど様々な用途で利用されています。
烏瓜
林の縁や山の中の藪に生えるつる性の多年生植物で、東北地方南部より西の本州、四国、九州に分布しており、どうも寒さにはあまり耐性がないみたいです。
こちらは根っこ及び種子を収穫し、天日乾燥して煎じて飲むなど薬として昔から珍重されてきました。また果肉なども利用されています。
秋(9月~11月)が旬の山菜はコレ
アケビ
つる性の多年草で毎年秋になると実をつけます。食べるのは開いた中の白い部分で、控えめな甘さと触感が特徴的です。昔はよく食べられていたそうですが、近年様々なフルーツの流通によって自然と埋もれていった果物の一つです。
きのこ類
市場でも流通していますが、元々はキノコは山で取れる山菜の一つでした。きのこ類のシジミなどは野生のものと栽培されているものとではあまりの違いに別物に感じるくらいです。
冬(11月~3月まで)
ジネンジョ
スーパーでも販売され、栽培もされている山菜です。やぶや岩の間やなどに生えるつる性の多年草で根を掘り起こして収穫します。収穫した根菜を大根おろしと同じ要領で摩り下ろしたネバネバのトロロ飯を好む人も多くかなりの絶品です。1年に一回くらいは食べたい料理の一つですね。
ふきのとう
フキが成長する前の地下茎が地面からひょっこりと顔を出した状態の蕾が特徴的で、家の庭や道端でも多くみられる山菜の一つですね。
ふきのとうの天ぷらなどは比較的メジャーで、味は子供向けではありませんが独特の苦みが春の訪れを感じさせてくれる山菜の一つです。
まだまだ収穫できる山菜は山のようにありますが、次は山菜採りで必要な服装や道具についてご紹介します。
山菜採りにおける服装や必要な道具について
山菜採りは誰もが楽しめますが、山の中に入るということは多少危険を伴いますので、山菜採りで用意すべき服装や必要な道具についてご説明いたします。
山菜採りで無難な服装について
服装については長袖・長ズボン・軍手などの手袋や帽子の着用を推奨します。
山の中の植物は人里にある植物とは多少毛色が違います。
棘があるもの
触ると肌がかぶれるもの
その他、身体の健康を害するもの
また、山の中は蜂などの危険な昆虫なども生息していますので、極力肌に直接触れないような服装は必須です。また山菜を収穫する際にも棘などがある山菜もあります。藪の中を手でかき分ける際にも手袋がないと思わぬ怪我をしてしまいかねません。
あとは、天候の悪化などに供えてレインコートやジャケットも必要かもしれません。
可能であれば眼を保護できるメガネなども用意しておくとバッチリですね(^^♪
山菜採りで必要な道具をご紹介
絶対に必要ではありませんが、
なるべくならこれらの道具は用意しておいた方が無難です。
皮手袋
軍手でも問題ありませんが、万が一棘がある植物などに触れた場合、軍手では容易に貫通して傷ついてしまうので、より厚手の棘も通さない皮手袋であれば一安心です。
登山や山菜採りをするのであればすずの用意は基本中の基本と言ってもいいかもしれません。熊をはじめとする猛獣も人間と鉢合わせてしまったため、自分の身を守るために襲ってきますので事前に「そこにいる」ということを周囲に教えておく必要もあります。
近年熊による被害は多発していますので、特に一人で入山する際は用意しておいたほうがいいでしょう。
実際、アメリカのグリズリーを撃退出来するために開発されたものですので、万が一クマに襲われた場合はこれがあれば心強い味方になります。
ただ、熊をはじめとする猛獣と遭遇してしまった場合に備えて使い方は予習しておいたほうがいいでしょう。
ラジオ
万が一遭難した際の情報収集の要になります。用意するであれば電池式のものではなく手回し式充電のラジオがあれば、遭難しても使えなくなる心配もありません。
方位磁石
遭難した場合に方向を決める際にも役に立ちます。無いよりは用意しておいたほうがいいでしょう。
登山靴・トレッキングブーツ
山の中に入る際は登山専用の靴やトレッキングブーツを用意しておいたほうがいいでしょう。スパイク付きのブーツであれば尚良しです。
以上になります。
山中では実際何が起こるか分かりませんし、何かあったら遅いので、想定できる範囲での用意はしておいた方がご自身の為にも良いと思います。
さいごに
山中は多少の危険はつきものですが、それ以上に大自然を全身で味わえる登山は登山マニアやファンも多く、山菜採りも例外ではありません。
山菜の時期の山菜採りは老若男女誰もが楽しめるある意味レジャーのような気分で行えます。
ピクニックや登山をしながら、ついでに山菜を収穫する。春の訪れと季節の変わり目や自然の恩恵を口いっぱいに味わうこともできるので正に一石二鳥ですね(^^♪
自分自身も楽しめて、それを食べる家族もその恩恵に預かれますし、贅沢な山菜の天ぷらなどは収穫した人にしか味わえない贅沢なので、季節の移り変わりなどに山菜採りに挑戦してみてはいかがでしょうか。