猫は日本でも比較的人気の高い動物ですし、日本人の中で猫は一大ジャンルと呼べるくらいに猫好きな日本人は多いです。猫や犬などの小動物を飼っている人は多いと思いますが、そんな猫にとっての天敵となる動物はどういったものがあるんでしょうか。
日本は比較的諸外国などと比較して安全な国ですが、人間にとっては安全でも猫や犬にとっては安全とは限りませんよね。
車で移動中に道端でよく放し飼いになっている猫を見かけますが、そんな猫ちゃんが不幸にも自動車での交通事故に遭ってしまい、天国に旅立ってしまうこともよくあります。いわゆるロードキルという状況ですが(´・ω・`)
そんな可哀想な痛々しい光景を見ると物凄く胸が苦しくなりますね(>_<)
また、飼っていた猫が突然失踪したり行方不明になったりすることもしばしばで、これは猫を外でも放し飼いにしていると珍しくないことですが、そんな猫も天敵の被害に遭ったりするなどして、この世を去ってしまう場合もあります。
また、猫にとっては日本という場所は住みやすい場所であると同時に、住みにくい場所でもあるようです。
猫に関する天敵をつぶさに探してみると、意外にも猫にとっての天敵の数はとても多いことが分かってきました。
今回は、そんな「猫の天敵となる動物」や「実際に起こっている被害」と飼い猫が天敵の魔の手にさらされないために我々「人間ができる対策」についてご紹介していきたいと思います。
昨今の猫の天敵事情はどうなってるの?
昨今の猫の天敵事情はどうなっているのでしょうか。
昔と比べて今現在の猫の天敵での被害については、昔よりも今の方が被害に遭う確率は高いかもしれません(^^;)
当たり前ですが、猫の天敵における被害状況は大人の成猫よりも生まれたばかりの子猫の方が被害に遭っています。
これは、逃げる力も抵抗するだけの膂力もない子猫だというのが最大の理由です。動物の世界は弱肉強食の掟という非常に厳しいものですので、常に弱い者が犠牲になっています。
猫の中でも生まれたばかりの子猫や、生後数カ月の子猫などは天敵になる動物からの格好の獲物になりやすいのです。
昔と違って今は、豊富な餌が数少なくどの動物も生存競争をかけての毎日の真剣勝負を行っています。
そう、餌を探したり取る方も遊びではなく真剣なんですね。ご飯にありつけなければ死が待っているので、大人の猫ならいざ知らず子猫となると野生の狩人たちが見逃す手はありません。
おまけに猫の天敵の中には非常に狡猾で頭もよい社会問題にまでなっているあの動物もリストに入っています。
では、猫の天敵を種類別に解説していきたいと思います。
猫の天敵を種類別に解説
では、猫の天敵を種類別に解説していきます。リストアップしてみると意外に多くて、私たちの生活の中で身近な動物が天敵になっていることが分かります。
猫の天敵その1 カラス
先ず最初にいわずもがな、カラスですね(^^;)
カラスはゴミを荒らすだけではなく雑食性なのでありとあらゆる対象を食料にします。頭も良くて非常に狡猾で、弱っている動物などを見つけるとじわじわと追いつめて最後は餌にしてしまいます。
成長した大人の猫であればカラス単体では太刀打ちできませんが、弱っている猫や生後間もない子猫などは考えなしに外に出すとカラスに目を付けられて餌食になってしまうこともしばしばあります。
また、カラスの脅威とも言うべき重厚な嘴から繰り出される一撃は、私たちが思っている以上に強力なものですので、子猫などにとっては十分な脅威、天敵と呼べます。近くで見るカラスの嘴の外観は、猫でなくても人間にそれを向けられても普通に怖いですからね(^^;)
おまけにカラスは、猫や人間にとっても非常に身近な動物で、日本中のどこにでもいますし、カラスも24時間血眼になって餌を探しています。そんなカラスにとって弱っている猫や子猫は格好の獲物です。
油断するとやられてしまいかねない要素を持っているので、
まさに猫の天敵の代表みたいな動物です。
猫の天敵その2 鷹(タカ)鷲(ワシ)鳶(とんび)梟(フクロウ)ミミズク
猫にとっても鷹、鷲、鳶、梟、ミミズクなどの猛禽類は天敵の動物の一つです。
鷹、鷲、鳶、梟、ミミズクをはじめとする猛禽類は小動物を餌の対象としています。また、鷹は、猛禽類の頂点に立つ動物であり、現在日本において鷹以上の力を持つ猛禽類は存在しません。
海外などになるとコンドルやハゲワシなど鷹以上の体格と力を持っている猛禽類は複数いますが、日本にはこれらの猛禽類は存在しませんので、まだ鷹で済んでいる分、安全といえるでしょう。
しかし、それでもカラス以上の高度まで飛翔し、はるか上空から獲物を捕らえる鷹の鋭い観察眼は猫にとっては脅威以外の何物でもありません。
また、鷹などの猛禽類による子猫の連れ去りなども決して有り得ない話ではありませんので、お住まいの地域に鷹、鷲、鳶、梟、ミミズクなどの猛禽類が縄張りを作っている場合は猫がある程度成長するまでは安易に外に出したりすることは控えたほうがいいかもしれませんね。
猫の天敵その3 ヘビ(マムシ・アオダイショウ・ハブ・ヤマカガシ)
忘れてはならないのがマムシ、ハブ、ヤマカガシなどに代表される日本に生息している蛇や毒蛇です。
基本的に猫はマムシやハブの毒で死ぬことはありませんが、人間を殺せるほどの毒を持っており、それを狩りに如何なく使う生態からも十分天敵と呼べる存在です。
猫は人間以上に体内の免疫機能が整っています。マムシやハブ一匹に噛まれたぐらいでは致命傷になることはありません。
噛まれた場合はすぐに動物病院へ持っていけば大丈夫でしょう。
しかし、それは大人の猫の話です。
万が一、複数のヘビに噛まれたり、生まれたばかりの子猫だったりするとマムシやハブに対する防毒機能が万全ではない可能性が高いので、子猫を飼っている場合はある程度成長して大丈夫だと判断できるまでは室内に置いておくのが賢明です。
猫の天敵その4 クマ
クマの存在も猫にとっては脅威で、猫の天敵と呼ぶに相応しい存在です。
その重厚な見た目に反してクマは非常に素早くて、力や持久力もあり、一度クマに捕まったら最後、生きては戻れません。
また、熊は雑食性で虫から木の実、草まで何でも食べます。とりわけ秋の季節になるとクマは冬眠の為に皮下脂肪を大量に蓄えておかなければいけません。万が一冬眠できない場合は死ぬ可能性が濃厚になります。
そのため、普段よりも気が立っており、一度獲物と見做した動物を徹底的に追いかける執拗さなど、獲物に対する執念も兼ね備えています。
また、クマと猫の体格差は歴然としており、一旦クマに目を付けられてしまうと大人の猫でも逃げ切るのは大変ですので、クマが出没する地域で飼育されている猫にとっては十分天敵と呼べる存在ですね。
猫の天敵その5 イノシシ
イノシシは元々は豚の始祖に当たる存在ですが、現在の飼育されている豚は人間がイノシシを改良化したものです。
このイノシシ、現在から昨今に至るまで人里に無数に表れて人間の農作物を食い荒らす被害をもたらして、全国各地で悲鳴を上げていますね(^^;)
その被害があまりにも目に余るので、脅威と見做されてイノシシ用の電気柵まで開発された始末です。
このイノシシも猫にとっても安全ではありません。イノシシはクマと同じ雑食性で、クマもイノシシを襲ったりします。イノシシは冬眠はしませんが、冬が迫ってくると餌が少なくなってくるので人里にしばしば姿を現します。
基本的に昼夜問わず活動しますが、自分よりも小さい小動物であれば餌食にしてしまうどう猛さも持ち合わせています。
豚って見た目的には大人しそうな印象を受けますが、実際の豚
つまるところイノシシは大人しいなんてものじゃありません(^^;)
一度イノシシに敵として認識されたら物凄いパワーで突進してきますよwww
ある意味では熊にも勝るとも劣らない凶暴性を秘めています。
当たり前ですが、あなたの猫ちゃんをそんな凶悪な猛獣の近くに置いておくのを想像しただけでもヤバいって思ってしまいますね(^^;)
また、イノシシも昨今の餌不足で活動中は気が立っているので、猫にとっては立派な天敵の一つです。
猫の天敵その6 アナグマ
クマとタヌキを足して2で割ったような外見をしていますが、このアナグマも猫にとっては天敵と呼べる存在になります。
アナグマ自体滅多に人前に姿を現しませんし、普段は山中にいるので麓の集落にまで現れることは無いと思いますが、一度私が住んでいる家の敷地内にアナグマが現れたことがあります(^^;)
そのアナグマは家が気に入ったのか家の床下に二週間ほど棲みついてしまいましたorz
家では猫も飼っているので、万が一家の猫に危害が及ぶようなことは無いかと心配になりましたが、ある日家の猫がアナグマを追い払って解決しました(笑)
しかし、写真で見る通りアナグマの鋭い爪を見ると怖いですね。万が一猫とぶつかった場合、猫も無事ではすみません。しかも、このサイズのアナグマが近くにいるとなると猫にとっても内心穏やかではありませんし、十分天敵認定しても問題ないくらいの動物ですね。
ちなみに外見を見てもらうと大体想像通りで、気性もそれなりに荒く獰猛なので屋外でペットを飼育している場合は要注意です。
猫の天敵その7 イタチ
猫の天敵としてイタチの存在も目が離せません。カワウソやフェレットなどもイタチに属します。見た目は非常に可愛らしい外見をしていますが、その実態はかなり凶暴な動物です。
またイタチは、ニワトリやウサギなど自分よりも大きい動物をも餌として狩る習性も持っており、猫と比較するとその凶暴性や攻撃性はイタチの方に軍配が上がります。
成熟しきった成猫でも、イタチにターゲッティングされてしまったら無事では済まないでしょう。ましてや小柄で生まれたばかりの子猫であればイタチにとってこれ以上にない獲物ととられかねません。
イタチなどの野生動物が多数出没する地域で猫を飼う場合は、ある程度は警戒しておくべき存在です。
猫の天敵その8 キツネ
南の方ではあまり見かけませんが、東北地方や北海道などではキツネの存在も猫にとっては天敵であり、十分な脅威となります。キツネも日本有数の肉食獣の一つで、クマやイノシシと同じく雑食性ではありますが、ニワトリなどを好んで襲う動物でもあります。
また、気性の面では非常に好戦的で、夜行性で闇に紛れて獲物を襲ってきます。
とりわけキツネが出没する地域では夜に猫を外に出さない方が良いと言われていますね。
仮に猫と戦わせるなどしてもどちらが優勢かは比べるまでもないでしょう。子猫は勿論のこと成猫でもキツネにとっては非常に狩りやすい獲物の一つでしかありません。
また、キツネは人間にも寄生し脳症を発症するエキコノックスなどの寄生虫を媒介する動物でもありますので、猫と接触させるのは非常に危険です。万が一、猫がキツネに攻撃された場合は動物病院へ連れていくことも忘れないようにしてくださいね。
猫の天敵その9 タヌキ
こちらもキツネと同じくポピュラーな動物ですが、タヌキもあまり猫の取っては好ましい動物ではありません。
タヌキも雑食性の動物でキツネ程に肉食性は強くありませんが、鋭い爪を持っており、体格は猫と比べると倍近くもあります。また、農作物などを好んで食べる習性も持っており、頻繁に人里に降りては田畑を荒らす動物としてほとほと手を焼かれています。
タヌキは基本的に臆病な動物ですが、猫にとっては非常に脅威であり、十分に天敵と呼べるほどの獰猛性と凶暴性を兼ね備えておりますので、タヌキが出没するような場所での飼育は注意が必要です。
猫の天敵その10 ハクビシン
最近ではこのハクビシンも問題になっています。ハクビシンの主な勢力圏は地方などの山間部と思われがちですが、最近は東京などの都心部にも進出しており、電柱によじ登り電線の上を通行するハクビシンもいるほどに都市部に浸透しています。
その行動も神出鬼没で、都市部などは地方以上に多数の猫が飼育されているので、猫にとっても安心できる環境ではなくなっています。
ハクビシンの攻撃性や凶暴性などはキツネやイタチや猛禽類などにも比肩するほどに好戦的な動物ですので、都市部などに勢力圏を築きつつあるハクビシンの存在は猫にとっても十分脅威であり、天敵の一つとしては遜色ありませんね。
猫の天敵その11 犬(野良犬・野犬など)
最後に忘れてはならないのが、犬です。
犬も猫にとっては命を脅かす天敵の一つになります。
飼育されている犬は基本的に鎖でつながれているなど人間の管理下に置かれているので、猫にとっての脅威にはなりませんが、犬の中でも野犬や野良犬などは人間によって管理されていないので、猫にとってはある意味では目の上のタンコブのような存在です。
また、動きなどの瞬発力や膂力も猫のそれに勝るとも劣らない性能を発揮します。力や体格差も十分あり、犬からしてみれば猫などは非常にか弱い動物ですので、格好の獲物として認識されてしまいます。
また、好戦的な野犬や野良犬は狂犬病などを媒介する大元もなりますので、猫だけの問題でもありません。
家の近くに野良犬などが棲みついている場合は飼っている猫が少なからず危険にさらされる可能性もありますのでより一層の注意が必要でしょう。
猫の意外な天敵にもご注意
実は上記以外にも猫の天敵はまだあります。
ここからは猫の意外な天敵というテーマで、私たちの身近にあるものから少し視点を変えてご紹介していきたいと思います。
猫の天敵!番外編 車
当たり前といえば当たり前。意外といえば意外。
動物以外での猫の最大の天敵といえば車などの自動車を置いて他なりません。
なぜ自動車が天敵かというと、野良猫や飼育されている猫をはじめとする猫の生活において、自動車は意外にも身近な存在だからです。
身近な存在だからこそ自動車の脅威は猫の天敵を語る上では外せないテーマです。
なぜなら、野良猫を含めた人間社会に生きる猫の死因の8割が自動車におけるロードキルが原因なのです。
猫が人間に多数飼育されるようになり、外でも猫の放し飼いが進みました。
その影響で自動車による猫の不幸な交通事故も多発しています。猫の方は自動車は危険だという認識はありますが、根本的な問題は猫ではなく自動車を運転する人間自身なのです。
私も猫による不幸なロードキルを何件も目撃してきましたが、その度にドライバーがもう少しスピードを落として安全運転を心がけてあげれば事故を減らすことはできるのに(´・ω・`)
とかなりやりきれない気持ちになります。
もちろん飛び出してくる動物にも非はありますが、車を運転する以上、事故があればそれ相応の責任を負わされます。それなりに重い物を背負っているという認識で人間側ももう少し配慮した運転を心がけるべきでしょう。
また、車を発進させる場合も猫を巻き込んでしまう事故も多いです。
猫は車の下などの暗くて涼しい狭い場所が大好きなので、しばしば自動車の下に潜り込んでいることもあるので、時間に追われる現代社会ですが、車を発進させる前に一度下を確認する余裕を持ち合わせても良いのではないでしょうか。
猫の天敵!番外編 人間
これも意外かもしれませんが、人間はほかならぬ猫にとっての天敵なのです。
極論ですが私はむしろ、猫に限った話ではなく全ての動物の天敵が人間だと思っています。
話が逸れましたが、人間は猫を飼育して可愛がるのと同時に、裏を返せば猫を虐待したり、虐殺する人間も少なからずいます。また、中国のように猫を食べる国もあれば、他人の猫を誘拐してしまう人間もごく少数ですがみられます。
もちろん猫を救いたいという行動を起こす良心的な人間もいますが、それでも猫の命は関わっている人間の手の上なので、猫にとって人間は自分の運命を左右する時点である意味では天敵とも呼べますね。
猫の天敵!番外編 ダニ・ノミ
ある意味ではこれらも普段の生活では見えない猫の天敵です。
ダニやノミは動物や人間のように直接の脅威にはなりませんが、ダニやノミなどは猫に寄生して吸血します。
また、猫自身はグルーミングなどでノミなどを掃除する傾向にありますが、それも万全ではなく最後は人間によるケアが必要です。
そして、きわめつけはダニ!
ダニの中でも猫などの動物に寄生するマダニなどは吸血を始めると腹部が何倍にも膨らみます。飼い主が猫の毛並みをチェックする際に概ね見つかります。はじめてマダニを見る人にとっては、結構グロテスクなので衝撃的でしょう。
その時にダニを力任せに取ってしまうと、ダニの牙が猫の肌に残ってしまい更なる炎症を呼び込む要因にもなります。
大抵、マダニを見つけた時は動物病院にお世話になるのですが、猫は基本的に痛みを主張したりしない動物です。命に関わるほどの重篤な症状であれば猫も主張しますが、ダニに寄生された程度ではそれもほとんどありません。
しかし、マダニは吸血するだけではなく感染症をも持ち込む生き物ですので、飼い主にとっても猫にとっても脅威ですね。
猫の天敵について実際に起こった被害は?
猫の天敵について実際に起こった被害などはこれまでどういったものが報告されているのでしょうか。
クマ、イノシシ、キツネなどからは当然狩りの対象にされてしまい、そのまま失踪という形で終わってしまいますが、猫の数ある天敵の中でも一番被害に遭っているのが自動車ですね。
実際には猫が野生動物に頻繁に襲われて被害に遭っているというニュースなどはほとんどありません。
ですが、知られていないだけで実際に被害に遭っているかもしれません。
自動車以外では何気に脅威を覚えるのは鷹や鷲などの猛禽類です。
ちなみに鷹や鷲の脅威を分かりやすく伝える動画を見つけたので、ご紹介します。
鷹が人間の赤ちゃんを襲っている動画ですね。
鷹の方は何気に連れ去る気満々ですが、人間の赤ちゃんの体重は生まれたばかりでも最低でも2500g以上はあります。大きい赤ちゃんで3000gくらいですが、動画の赤ちゃんはある程度成長したとして、4000gぐらいはあると仮定すると人間の赤ちゃんですらこのように鷹の脅威にさらされているので
猫が鷹の脅威にさらされないわけがないのです。
あまりニュースなどにはなりませんが猫の鷹や鷲などによる連れ去り事件は普通に起こっていると思っています。
ちなみにこういった動画もあります。
※イヌワシはアメリカ大陸などに生息している鷲で日本には生息していません。
動画はイヌワシが野生動物を襲っているものですが、猫の何倍もの体重がある大人の鹿ですら餌食になっていますね(^^;)
当然ながらこのイヌワシからすれば猫を連れ去るなど造作もないことでしょう。
日本にはこの種類のイヌワシはいませんが、もしこれが日本にいたとするとかなり怖いですね(^^;)
野良犬も野良猫の数も格段に減ると思いますし、飼い主も自分の猫をおいそれと外に出せません。
外に出して、目の前で猛禽類による連れ去り事件が起こった日には完全にトラウマになること間違いなしです。
猫を天敵から守るための対策をご紹介
こういった野生動物や自動車などの人間の脅威から飼い猫を守るためにはどういったことを行っていけばいいのでしょうか。
私たち一人一人が簡単に取り組める対策をご紹介していきたいと思います。
猫の天敵対策!その1 猫を屋内で飼育する
一番確実で安心な方法です。
物凄く単純な方法ですが、野生動物や自動車といった天敵から飼い猫を守るためには、外に出さずに家の中で飼育するのが最も望ましいでしょう。
猫を天敵から守る方法としては屋内で飼育するだけでほぼ100%天敵からの被害を防ぐことができますので、これまで外で飼育しているのであれば思い切って家猫に変更してみてもいいでしょう。
猫の天敵対策(重要)家猫にする場合はストレスケアをしっかり
これまで好きな時は外に出て、お腹が空いたり眠くなったりしたらお家に戻る。そういった自由気ままな生活をしてきた猫にとって完全な家猫になるということは予想以上のストレスがかかります。
そういったストレスをなるべく軽減してあげる必要がありますので、猫が一日でも早く完全室内飼いになれるように猫にとって遊べる環境を用意してあげましょう。
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完全室内飼いを目指すのであれば、猫のストレスケアは必須です。そのためには猫の遊び場としてこういったキャットタワーを用意してあげると猫ちゃんも喜びますよ(^^♪
また、猫は高くて一人になれる場所を好みますので、こういったキャットタワーはまさにおあつらえ向きです。
天敵にも襲われずに遊べるので慣れてくると外に出るのを嫌がる猫ちゃんもいるくらいです。
猫の天敵対策!猫にマイクロチップを埋め込むという方法
次に天敵から猫を守るための対策の一つとしては、猫にマイクロチップを埋め込んで常時居場所を確認できるようにするという方法があります。
マイクロチップは主に以下の写真のようなものを埋め込みます。
※掲載元URL https://n-d-f.com/spp/happy/microchip/
一センチ弱のものですが結構デカいですね(^^;)
この方法は、猫が常にどこにいるか確認できるので、猫が失踪した場合などに非常に役立ちますが、この方法は少々敷居が高いものになります。
その理由としては以下のようなものがあります。
動物病院で手術をしなければならない
猫の身体にかかる負担が大きい
手術にかかる費用が高い
猫の身体に合わない場合がある
万が一失敗した場合のリスクもある
一般家庭で気軽に行えるようなものではない
地方では行っていないところがほとんど。日本の都市部(東京・名古屋・大阪)でしか行っていない場合が多い
手術の為に長時間移動しなければならない
ペットにとって多大なストレスになる
埋め込む際に「痛みはない」と言っているがあくまで人間側の見解である
これ以外にも細かい点を挙げればキリがないでしょう。
以上の点からも猫の身体にマイクロチップを埋め込む方法はあまりお勧めできません。
不可能ではないですが、猫ちゃんの身体に一方的に負担を強いることになりますので、飼い主の立場からしてみれば猫ちゃんにそんな苦痛は味あわせたくありませんね。
自分が猫だったら、こんなものを埋め込まれると正直嫌だし、生存の為に必要なわけでもないのに身体に異物が入ってると思うと気持ち悪いです(´・ω・`)
お願いだから別の方法にして~(>_<)
と飼い主に懇願しますねorz
どうしても必要なら仕方ないですが、マイクロチップを埋め込むにしても、今一度猫ちゃんの気持ちを考えてあげましょうね。
これを人間に置き換えてみるとどうでしょうか?
自分の子供がどこにいるか把握したいから身体にマイクロチップを埋め込む
なんて親から言われたら子供の身にしてみればたまったものではありませんよね(´・ω・`)
むしろそんな親だったら、呆れを通り越して恐怖すら覚えます。
私の場合は猫が頻繁にいなくなったりするので、一時期は本気で考えましたが、やはり自分の猫にマイクロチップを埋め込むということは抵抗があり、できませんでした(>_<)
失礼ながらそれが正常な飼い主の反応だと思っておりますので、あえて言わせていただきました(^^;)
猫の天敵対策(重要)マイクロチップを埋め込む以外での方法は何がある?
なるべく対策するなら猫ちゃんの負担が少なく、リスクも最小限にとどめて対策したいというのが本音ですよね。ですので、マイクロチップを埋め込む以外の方法を考えてみました。
その方法としては
猫ちゃんの首輪に発信機を取り付けるというものです。
発信機、いわゆるペット用のGPSになります。
これが猫ちゃんの負担も少なく、いざという時に役立つ手段でしょう。
ちなみに猫ちゃんの首輪に取り付ける発信機はこういったものがあります。
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猫ちゃんの首元に黒くて丸いボタンのようなものがありますね。これが猫ちゃんの発信機になります。
その発信機を手に持っているリモコンを使って場所を探り当てるという物です。
首輪が何かの拍子で外れてしまった場合はどうすればいいの?
という疑問が浮かびますが、その場合でもリモコンもとに発信機を探せば回収できますので、草むらなどの中に首輪を落とした場合でも問題ありません。
詳細な使い方は説明書に乗っていますが、動画を見たほうが早いですね(^^♪
このようにいとも簡単に猫ちゃんを探し出すことができます。
普段はそれほど使用頻度は高くはありませんが、いざという時の保険に最適です。
また、猫ちゃんが失踪した時に探し出す時にも役立ちますので、猫を飼育している場合は一個持っておくととても便利ですよ(^^♪
猫を天敵から守るための対策として考えられるものは以上になります。
まとめ
【猫の天敵となる動物を種類別に解説!実際に起こった被害や対策も紹介】
の記事の内容としては以上になります。
如何だったでしょうか。
こうして調べてみると、あらためて猫にとって周囲は天敵だらけということが分かりますね(^^;)
日本はまだ外国と比べて猫にとっては済みやすい環境かもしれませんが、いつ何時猫に災いが降りかかるかは分かりませんので、なるべく悲しい思いをしないためにも飼い主として最低限の知識と対策は講じておかなければなりません。
いきなり全部は無理ですが、毎日一つずつできることからやっていくことが結果的に猫ちゃんを天敵から守ることに繋がるのではないでしょうか。
では、以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
さいたま市のNITTOKU株式会社でICカードやマイクロチップなどの製造・販売を行っている藤原と申します。
私自身も保護団体から譲り受けた22歳とペットショップから引き取った14歳の2匹の猫と暮らしていますので今回の「天敵」についての記事は大変興味深く読ませて頂きました。
自動車が最大の天敵といわれる点、まったく同感ですが8割が交通事故死という元情報がありましたらお教えいただけないでしょうか。
人のかかわる問題として逃がしてしまうという点があります。アメリカ最大の愛護団体であるAmerican Humane
によれば「3匹に1匹のペットが一度は迷子になり、80%が家に帰れていない」との事ですので、実際には最大のリスクだと言っても過言ではないかもしれません。
その迷子になったペットが家に帰るためにはマイクロチップが有効とされています。
全米獣医師会による調査により、保護された犬猫のマイクロチップの有無による飼い主発見率は猫1.8%対38.5%、犬21.9%対52.2%と大きな差があることが判明しています。
それも、マイクロチップのうち42%が正しく情報登録・更新されていなかったという中での差で、今回の愛護法改正により情報登録・更新が義務化される日本ではマイクロチップをつけて保護されたペットはほぼ飼い主の元に帰れる可能性が出てきました。
行政側も今回の改正を踏まえてリーダーの装備と読取り確認の徹底に努めており、全国の動物管理センターはもちろんの事、東京都・千葉県・茨城県の警察署もリーダーを保有しています。
日本では獣医師しかマイクロチップの装着を許されておらず、動物病院に行っていただく必要がありますが、そのためにアメリカでみられるような誤った装着による死亡事故や不適切な取扱いによる感染も報告されていません。
マイクロチップの大きさも1円玉の厚みと同じ1.5㎜まで細くなっており、注射針も細くなって痛みや負担が少なくなっています。ペットショップで販売される子犬・子猫にも問題なく装着されています。
装着の費用は5000円ほどで登録料は1000円ですが一生に一度の費用であり先に書きましたように3匹に1匹と高確率で発生する迷子に対する対策とお考えいただければ、ワクチンの費用と比べても納得いただける範囲ではないでしょうか。
現在では全国にマイクロチップを装着している病院があります。私共でも北海道から九州まで納入させて頂いております。もし、かかりつけの動物病院がありましたらお尋ねいただければと思います。
親が子供を運ぶときに咥える首の後ろの皮下に装着しますが、ここは痛点も少なく皮膚も柔軟で病院やペットショップなどでの装着時にも麻酔をしていないほどです。
痛みやリスクがまったくゼロと申し上げるつもりはありませんが、迷子になって保護されても他所の里子に出されたり殺処分されるという悲劇を防ぐというメリットの方がはるかに大きいのではないかと考えております。
遺伝子組み換えてニホンザルを木に登って倒せるスペックを持たせて大型化、高性能化させて進化させるのダメなんか。