猫がマムシに噛まれるとどうなるんでしょうか。
マムシに噛まれた時の猫の反応や、その後の症状や治療法、対処法はどうすればいいのでしょうか。
野良猫であればマムシに噛まれる可能性は高いですが、家族同然の飼い猫がマムシに噛まれてしまった場合は、飼い主の立場からみてかなりショックなことですよね。
私も猫を飼っているので、自分の飼い猫がマムシに噛まれてしまったらと思うと、とても平静ではいられないと思います。
長い人生の中で飼い猫をはじめとする猫がマムシに噛まれないという保証はどこにもありません。
都市部ならマムシの出現そのものがかなり低確率になるかもしれませんが、地方や田舎などの農村部ではどうでしょうか。
私と飼い猫の住んでいる場所は都市部ではなくどちらかというとそっちのほうの色合いが強いのですが、地方の田舎でもマムシに遭遇するというのはそれほど多くありません。
しかし、都市部や市街地に比べるとマムシに遭遇する確率は一段と上がります。
噛まれた場合に治療法や対処法を含めた冷静な判断力や行動力を養っておかなければ、あなたの愛猫や大切にしている猫に万が一のことが起こるやもしれません。
噛まれたときに猫の命をつなぐことができるのは、他ならぬ飼い主であるあなたです。
しかし、猫は犬と同じようにマムシの毒に対してある一定以上の耐性があると聞きます。もしかしたら、噛まれても猫は自力で何とかできるかもしれません。
前述した【犬がマムシに噛まれた時の記事】にも書いてありますが、必ずしも犬がマムシに噛まれた場合大丈夫だという保証はどこにもない。
そうはっきりと明記しておりますが、これは猫にとっても同様のことが言えるでしょう。
生物学上はマムシに対する体制を備えているとは言っても、すべての個体に置いてマムシに対する耐性が一定とは限りません。また、マムシにおいても個体差があるように個体差があれば毒の強さもバラバラなのは至極当然ですね。
また、飼い猫の体調次第では弱い毒でも致命傷になってしまう場合もあります。不運に不運が重なってしまうと万が一ということにもなりかねません。
飼い主や猫を管理する人間の立場としては、最低限の知識として
猫がマムシに噛まれた場合の反応や症状。適切な治療法と対処法を知っておく必要があると思いますので
猫がマムシに噛まれた場合の反応や症状はもちろんのこと、適切な治療法と対処法についても調べました。
どちらかというと後者の方が重要かと思いますので、猫をペットとして飼育している場合や、管理している立場であるなら一通り把握していただければと思います。
では、先ず猫がマムシに噛まれた場合の症状から解説していきたいと思います。
猫がマムシに噛まれるとどうなる?
猫がマムシに噛まれた場合はいったいどうなるんでしょうか。猫自体はマムシに対する一定の毒への耐性を持っているとされています。
生物学上はマムシに噛まれたぐらいでは猫は死にません。
猫も本来は一匹の獣ですので、犬と同様マムシに対する耐性は持っているとされており、人間が噛まれた場合は即座に病院行きですが、猫の場合は噛まれてもほとんどの個体は自力で復活できるそうです。
しかし、猫側の状況などでも毒に対する耐性や、乗り切れるかどうかは変わってきます。
あくまでも、毒に対する免疫力が備わっているのは成猫という観点から見た話であり、その中には生まれたばかりの子猫は含まれません。
また、成猫でも健康体の成猫が書荒れた場合の話ですので、噛まれた猫が子猫だった場合や病気を患っていて体調が芳しくない猫であった場合は、当然ながらマムシに噛まれた場合の命の保証はできません。
猫が噛まれても自力で復活できる場合は万全の体制の時に噛まれた場合の話ですので、そこには子猫や体調不良の猫、老猫は含まれません。
子猫や、病気の猫、年老いた猫は免疫力が備わっていないか、それ相応に低下しているのでマムシに噛まれた場合には注意が必要です。
生物学上は問題ないといっても何事にも絶対はありえませんので、万が一マムシなどに噛まれた場合は速やかに処置をしてあげる必要がありますね。
では、次はマムシに噛まれた後に起こる症状について解説していきたいと思います。
マムシに噛まれた後の症状について
猫がマムシに噛まれた後の症状については、いったいどういった症状が現れてくるのでしょうか。
猫が噛まれた場合も犬と同じく
出血
顔が腫れる
患部が腫れあがる
などの症状が出始めます。
また、
嘔吐
食欲不良
皮膚の色の変化
覇気の消失
その場にうずくまって動かなくなる
などの症状を引き起こし、そのまま2、3日は何も食べずにじっとしている状態。つまりは身体の中の毒と免疫力が戦っている状態が続きます。
噛まれてから72時間くらいは体内の毒と戦わなければならず、何とも歯がゆい思いですが人間側からしてやれる治療法や対処法にはどういったものがあるでしょうか。
人間の側からしてやれる治療法、対処法は
人間側からしてやれる治療法や対処法としては、
症状のピークは噛まれてから24時間後を頂点に、その後は緩やかに回復していく傾向にありますが、飼い主の気持ちから考えてそのままほったらかしというのは容認できませんので、やはり適切な対処法や治療法としては
病院に連れていってしっかり治療してもらうこと
に限りますが、
万が一マムシに噛まれる前や噛まれた場合には
猫をマムシから遠ざけることが肝心です。
その時にマムシに噛まれたりしないように十分注意してくださいね。また、マムシを追い払うという方法もありますが、普通に追い払うと危険ですのでこういったマムシをはじめとする毒蛇撃退用のスプレーを使うと心強いですよ。
日本最悪の毒蛇と呼ばれているハブにも効果があるスプレーですので、マムシ対策にもピカイチです。
また、マムシに噛まれた後は猫をむやみやたらに動かしたり触らないようにしましょう。
それは何故かというと、むやみやたらに猫の身体をさわったり動かしたりすると毒が全身に回ってしまう危険性が高くなってしまいます。
犬や人間でも同じことが言えますが、外部から咬傷を受けて毒を注入された場合は
無闇に動かさない、動かないは鉄則ですのでこれについてもしっかりと気を付けるようにしましょう。
あとは、流石にこういった行動は起こさないとは思いますが、
患部から直接毒を吸い出す行為は逆効果ですので絶対にやめましょう。
逆にこちらも毒に冒されてしまう場合もありますし、毒に冒された猫に対して素人がしてあげられることはそう多くありませんので、日中に噛まれたのであれば即座に病院に連れていってあげることが一番の対処法でしょう。
さいごに
猫がマムシをはじめとする毒蛇に噛まれる事例はほとんどないそうです。
2000年から2005年の過去5年間にわたっては、報告を受けているだけでもわずか3件のみで本当に少ないそうですね。
しかし、これは報告を受けている数であって実際に起こった数ではないので、猫は犬ほど多くは噛まれてはいないにしろ運が悪い猫ちゃんはやっぱり噛まれたりしてそうですね(´・ω・`)
マムシに噛まれる状況がいつ起こるか分かりませんが、一番の予防策としては猫を外に出さないということでしょう。
お外が大好きな猫ちゃんにはストレスになって酷かもしれませんが、一度マムシに噛まれてしまった場合は二度噛まれるとアナフィラキシーショックを引き起こす要因にもなりかねません。
また室内飼いをすれば、マムシをはじめとする外敵からも容易に身を守ることができますので、その時の猫ちゃんの状況次第で臨機応変に対応してあげてくださいね(^^♪