本記事は、ウォーキングデッドシーズン8第5話「懺悔」のネタバレ感想になります。
ネタバレが嫌いな方はスルーしてくださいね(^^;)
前回は王国の統治者であるエゼキエルとその部下とペットであるシヴァ―の活躍が光りました。
また、エゼキエルも救世主の言うただの道化師ではなく、しっかりと王の資質を兼ね備えた人物であることも示唆されていましたね。
「私の王はあなただけだ」
こんなセリフを心底言わせることができるエゼキエルって実はかなり凄い人物だということが分かります。
またエゼキエルもそんな部下の期待に応えようと奮闘しますが、前回はかなりアイデンティティを傷つけられてしまいましたが、5話では彼ではなく救世主の頭目のニーガンに焦点が置かれています。
ニーガンはリックたち連合軍と対決し、リックの策略にはまってしまいウォーカーの群れの中に隔離されてしまいましたが、奇しくもグレゴリーを助けたゲイブリエルがニーガンと遭遇してしまいましたね。
この二人の性格上、まず合わないだろうということは容易に予想できますが、周囲をウォーカーに囲まれた状態でどうやって困難を乗り越えていくんでしょうか。
それではウォーキングデッドシーズン8第5話「懺悔」の内容について感想などを交えてお送りしたいと思います。
目次
グレゴリーとサイモンの関係
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救世主の本拠地聖域の一室で横になっているグレゴリー。
どうやら少し過去にさかのぼっているようですが、浮かない顔をしているとそこに救世主のナンバー2であるサイモンがパンケーキを持ってきます。
ヒルトップのソルガムを自分で精製したお手製のパンケーキらしく「愛を込めて作った」と言っていますが怪しいもんです(^^;)
サイモンお手製のパンケーキに戸惑うグレゴリーですが、早速サイモンに釘を刺されていますね。
会話の内容からどうもグレゴリーはサイモンに呼び出された模様、グレゴリーに自分にとって不利な状況にならないように、むしろ有利に進めるために口裏を合わせるように指示。
グレゴリーも長い物には巻かれるという性分なのか、恭順の意を示します。
ここからが本題で、サイモンはグレゴリーを使ってリックたち連合軍のヒルトップのが買いを狙っているという展開。しかし、その目論見はあっさりと崩れますが。
場所は変わって、グレゴリーは救世主の幹部が集う会議室へ。そこには救世主の核幹部が集まっており、そこにはニーガンの姿も。
そんな会議室の空気をよそに、幹部の一人ドワイトは
「タバコを吸ってくる」
引き留めるニーガンに対して
「支持さえくれれば何でもする」
と言い残してその場を後に
グレゴリーはニーガンには逆らわないし、ヒルトップは自分が掌握していると言います。逆にニーガンはグレゴリーの能力に疑いの目を向けます。
グレゴリーに対する容赦ない尋問は続きます。
「お前が本当にボスなら、なぜあの連中はこちらに牙をむいたんだ?」
その糾弾に言葉を詰まらせるグレゴリー。
そして、ニーガンは足を引っ張る人間や秩序を乱す人間を始末するのが好きだといい、その目をグレゴリーに向けます。
ニーガンとサイモンの関係と価値観の決定的な違い
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ニーガンの鋭い眼光にたじろぐグレゴリーですが、サイモンが助け舟を出します。
しかし、サイモンの本来の人間性が出てしまったのか
「歯向かうなら皆殺しもやむを得ない」
その言葉を発した途端、ニーガンの顔つきがみるみる変わり、ルシールを長机に叩きつけて大声を出します。
「人員こそが資源だ」「今となっては金よりも大事だ」
そう強く主張するニーガンに、ユージーンは完全に恐怖におののき、サイモン、レジーナ、ギャビンをはじめとする幹部連も反論できない空気に。
というか救世主自体ニーガンのワンマンチームなので、反論そのものが許されない感じですね。
そしてニーガンはグレゴリーからサイモンに矛先を変えて
「また、以前のような関係に戻るか?」
とサイモンに問いかけます。
サイモンはその場はひきますが、この二人が以前は敵同士であり、結果としてサイモンはニーガンに屈服し不本意ながらも従っているという背景が分かります。
その後、リックたちが聖域まで攻めてきたと報告を受けて、ニーガン、グレゴリーをはじめとする救世主の幹部連は表へと姿を現します。
ここまでが第1話での顛末ですね。
ニーガンとガブリエルの邂逅
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ここで話しの時系列が戻って、トレーラーの中へと逃げ込んだゲイブリエル。
その中にはすでに先客として非難していたニーガンの姿が
ニーガンはゲイブリエルと対峙すると即座に銃を奪い取ります。しかし、ゲイブリエルはニーガンを前にしても恐怖するどころか死の恐怖を克服しているかのような落ち着きぶり
ニーガンはリックを「クソ」だと言い放ちますが、逆に自分が「クソ」だと言われてしまい、意外な返事に驚いたのか笑ってそれを認めてしまいます(笑)
ゲイブリエルはその後もニーガンに対して辛らつな言葉を放ちますが、それすらも今のニーガンにとっては心地よいものなのかもしれませんね。
周りをウォーカーで囲まれている中で唯一言葉を交わせるのは彼だけなので
しかし、ゲイブリエルの「懺悔」という言葉を聞き、彼が神父であることを理解した瞬間に笑顔は消え失せてしまいます。
ゲイブリエルに糾弾されるニーガン。しかし、ニーガンは「自分がいるから秩序が維持できる」と公言します。その発言を懐疑的な目で見るゲイブリエル。
「俺には懺悔することなどない」
そうゲイブリエルに吐き捨てます。逆にゲイブリエルにどうして神父になったのか尋ねると
「弱きものを救うために神父になった」
と告げてニーガンから共感されます。しかし、その成り立ちや信念自体は全く相容れないものでした。
ニーガン不在で救世主内部で分裂の可能性も
ニーガン、グレゴリーを除く救世主の幹部すべてが会議室で今後について話し合っています。
その中で議論に登っているのが
「ウォーカーに囲まれたこの状況をどうにかしなければいけない」
幹部のレジーナが、労働者を囮にして脱出することを提案しますが、ユージーンとドワイトに却下されます。
一方で幹部のギャビンはこの状況に不審の目を向け
ニーガンと幹部すべてが揃っている状況でリックたちが襲撃してきたことがあまりにも不自然過ぎる。ギャビンが出した結論は
「この中に裏切者が居る」
一同の視線は新参者であるユージーンに向けられました。サイモンはユージーンを静かに脅迫し、会議は終了しましたが情報をリックに流していたのはユージーンではなく、かねてからニーガンに恨みを募らせていたドワイトで、救世主内で起きた出来事や情報をリックやダリルに流していたのでした。
ユージーンもサイモンが内通者だと内心気が付いていましたが、自分の方が裏切り者だと思われている状況なのであえて報告はしませんでした。
ニーガンとゲイブリエルの懺悔と本音
ゲイブリエルはニーガンに、アウトブレイク後の世界でウォーカーの恐怖に押しつぶされて教会の信者たちを教会から追い出してしまったこと。
そのせいで追い出された人が死んでしまったことを後悔していると懺悔しましたね。
その後のゲイブリエルの思わぬ反撃にニーガンはトレーラ内の個室へと逃げますが、そこでゲイブリエルに自身の懺悔と本音を吐露します。
自分には今でこそ複数の妻が居ますが、自身が本当の意味で妻と認めているのは最初の妻1人だけだと。
アウトブレイク前の世界でその最初の妻「ルシール」を裏切ってしまったこと。
そんな妻を病気で亡くし、ウォーカーに転化したが殺せなかったこと。
そんな自分の所為で妻を死なせてしまった罪の意識に苛まれていることを告白しました。
また、妻の名前を付けたバット「ルシール」のおかげで自分自身が救われたこと。
自分のやっていることは正しいことかもしれないが、同時に正しいことではないということ。
ニーガンが聖域にやってきたときは既にサイモンをはじめとする銃器を持った獣たちが幅を利かせていました。当時の聖域のリーダーは好き放題やっていた部下たちを御しきれておらず、全く統率がとれていませんでした。
文字通り当時の聖域は法律などは一切なく、弱いものは力でねじ伏せて、好き勝手に暴れる。
奪いたいものは力で奪い取る。気に食わないやつは殺す。
そんな無秩序な世界でした。
ニーガンは聖域に来た当時は、その悪漢たちの組織の中では最初は下っ端でしたが、その当時のリーダーを倒してサイモンをはじめとする悪漢たちを支配し聖域に秩序をもたらしました。
自分が居なければこいつらはまた元の銃を持った獣に逆戻りすると、だから自分は何があっても死ぬわけにはいかないと。
自分が存在し続けることが秩序をもたらし、大勢の命を守ることに繋がると。
そうゲイブリエルに懺悔し、ニーガンとゲイブリエルはお互いの本心を知りウォーカーに囲まれた状況を打破するために手を取ることを決めます。
ニーガンは自分を懺悔させたゲイブリエルを殴りますが、奪い返された銃はゲイブリエルに持っていろと言います。
ウォーカーに擬態しての脱出
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その後、一体のウォーカーの腐敗した内臓や血を服に塗り付けてウォーカーに擬態して聖域へと戻ろうとしますが、途中でゲイブリエルが人間だと気づかれてしまいます。
ニーガンはゲイブリエルを助けて、共に協力してウォーカーの群れの中から脱出することに成功します。
労働者たちに責め立てられる幹部たち
サイモンをはじめとする幹部は再び議論を続けますが、しびれを切らした労働者たちがサイモンら幹部に詰め寄ります。
ニーガンの安否やいつになったらこの状況が変わるのか?について幹部たちを責めますが、激高した幹部のレジーナが労働者の一人を撃ち殺します。
その後サイモンたちが「今すぐ下へと戻るんだ!!」と銃で脅しますが、それが労働者たちの不満を更に高めて暴動に発展しかねない状況になり収拾がつかなくなりますが、
帰還したニーガンがゲイブリエルと共に現れて、レジーナをたしなめると同時に労働者たちを落ち着かせて事態を一気に収拾します。
ニーガンは労働者たちに「必ず状況を立て直す」と宣言し、持ち場へ戻る労働者たち。
ゲイブリエルを客人として扱い、個室で休ませます。その後ユージーンにウォーカーの群れを聖域から片付ける方法を考えろと指示、できなければ命を失うだろうと言いますが、それに大人しく従うユージーン。
ユージーンは状況を打開する策を考えながら、かつての仲間であるゲイブリエルを訪問しますが、話しかけてノックを繰り返しますが一向に返事がありません。
不審に思ったユージーンは扉を開けると
そこには腐敗したウォーカーの血肉による感染症にかかっていたゲイブリエルのぐったりとした姿が。
おわりに
【ウォーキング・デッド シーズン8第5話感想 ニーガンの懺悔と本音】
の内容については以上になります。
ゲイブリエルさん、病気になってしまいましたね(^^;)
他の登場人物は何回か同じことをしているというのに
今回はニーガンやゲイブリエルをはじめとする救世主側に焦点が当てられた回でしたね。
ウォーキングデッド最大の悪党と呼ばれているニーガンですが暴動に発展するような一触即発の状況を一瞬で治める姿は流石でした。
労働者も彼を信頼している証ですね。リックたちからの評判はすこぶる悪いニーガンですが、そんなニーガンも救世主のトップでありながら一人の弱い人間という二面性を持った人物ということが明らかになりました。
彼が持っているバッドはかつての妻の名前という点もセンチメンタルな感じですね。
ニーガンは複数の妻を囲っていますが、本心では今でも奥さんのことを愛しており、奥さんに対する後悔と罪の意識が消えないでいます。
しかし、そんな奥さんの存在に救われたからこそ今の自分がいるんでしょうか。そういった点ではリックとニーガンはほとんど同じ種類の人間のようにも見えますね。
ただ、やり方が大きく異なりますが原点においてはリックもニーガンもそれほど大きな違いはないと思います。
今回はニーガンとゲイブリエルの本心と信念が分かりましたが、救世主内でもニーガンの一枚岩かと思いましたが、サイモンなど力で押さえつけられているだけで本心から従っているわけではなさそうですが今後どうなるんでしょうか。